肉離れ
こんなお悩みはありませんか?
肉離れに関して、患者様から様々なお声を頂きます。例を挙げるとすると、
痛みが強くて歩きにくい・歩けなくなってしまう。
運動時に動いたら太もも・ふくらはぎ周辺に激痛が走り、継続が困難になってしまった。
一度なったことがあり、肉離れになってしまうことがクセになっている。
もう以前のような運動は不可能ではないかと不安になってしまう。
運動時に足に「ブチッ」と音が鳴った。その後、痛みで動けなくなってしまった。
等があります。
肉離れで知っておくべきこと
肉離れで知っておくべきこととして、痛みが出た場合は、すぐに「RICE処置」を行うことが重要です。
「RICE処置」とは、肉離れ以外にも捻挫や骨折など、さまざまな怪我の際に使われる応急処置のことです。必要な4つの応急処置の頭文字を取っています。それぞれ、RはRest(安静にする)、IはIce(冷やす)、CはCompression(圧迫)、EはElevation(挙上)を指します。
「痛い箇所を安静にする」「冷やすことで内出血の拡大を防ぐ」「痛い箇所を動かさないように圧迫する」「痛い箇所を心臓より高い位置に挙げる」これらを早期に行うことで、肉離れの症状の軽減が期待できます。
症状の現れ方は?
肉離れの症状はさまざまな形で現れます。
成長期の若年層やスポーツを多く行う方には、大腿四頭筋やハムストリングスに起こることが多いです。中高年になると、腓腹筋に発生することがよくあります。ふくらはぎの肉離れは「テニスレッグ」と呼ばれ、特にテニスなどのスポーツに多く見られることで知られています。
また、必ずしもそうではありませんが、筋肉が断裂した瞬間に「ブチッ」や「バチッ」といった音が聞こえることがあります。患部を押すと痛みを感じ、患部を曲げたり伸ばしたりすると強い痛みが出ることがあります。
腫れや皮下出血が見られることもありますし、筋繊維が切れた部分の患部がへこんでいるのがわかることもあります。歩行が困難になるなど、さまざまな症状が現れることがあります。
その他の原因は?
肉離れが起こる主な原因は、急激な負荷に筋肉が耐えられなくなり、筋線維が損傷することです。例として、急なダッシュやジャンプ、ストップなどが挙げられます。また、筋肉の疲労や筋力の低下、柔軟性の低下、ウォーミングアップ不足、冬場の冷えなども原因となり得ます。
肉離れは、スポーツや肉体労働中に起こりやすい症状ですが、筋肉が疲労していたり、筋力が低下している場合にも発生しやすくなります。そのため、日頃からストレッチによる柔軟運動や筋力トレーニングによる筋力アップを行うことが、肉離れの予防に繋がります。
肉離れを放置するとどうなる?
肉離れは後遺症が出やすいスポーツ障害の一つです。施術を受けずに放置してしまうと、「血腫(けっしゅ)」や「瘢痕組織(はんこんそしき)」が形成され、しこりやつっぱり感などの違和感が残ることがあります。このような症状が続くと、柔軟性や筋力が衰え、運動機能の低下を招く恐れがあります。そのため、適切なケアを受けることが重要です。
施術を受けずに放置し続けると、最悪の場合、歩行が困難になることもあります。また、痛みをかばうことで身体のゆがみが生じ、他の部分に負担がかかることがあります。
後遺症を放置することは、周囲の筋肉にも負担をかけ、肉離れを繰り返しやすくなる原因となります。さらに、損傷していない周辺の筋肉や反対側の足にも肉離れが起こる可能性があるため、早期に適切な施術を受けることが大切です。
当院の施術方法について
当院で行う肉離れの施術には、接骨の面と鍼灸の面があります。
筋肉の緊張を和らげるマッサージ、深部組織の回復を促進する超音波療法、筋肉の活性化に役立つ電気刺激療法を行います。
肉離れには強い炎症が収まった後、患部組織への血流を促すことで、組織の再生力を高め、早期の治癒に繋がるとされています。鍼灸には炎症の抑制や血流改善を促す作用があり、痛みの軽減や早期治癒への効果が期待できるとされています。
まず、マッサージや電気療法で筋肉の緊張を和らげ、その後、鍼灸による施術で筋組織を刺激し、再生力を高めて完治を目指します。
改善していく上でのポイント
まずは、何よりも放置しないことが重要です。痛めてから時間が空いてしまうと、筋肉の間に血餅、いわゆるかさぶたのようなものが残ってしまうことがあります。その結果、少し伸ばしただけでも痛みを感じる状態になることがあり、同じ場所を再度負傷しやすい状態にも繋がります。
受傷後は、できるだけ早くアイシングや圧迫を行い、筋肉の回復とともに筋肉の収縮や伸長を行うことで、切れてしまった筋線維の部分に新しい筋線維が馴染み、回復が進みます。
運動などを定期的に行っている場合、筋肉にかかる負荷も増加するため、適切にストレッチや筋力アップのトレーニングを行うことが、回復に向けて最も重要です。