片頭痛
こんなお悩みはありませんか?
Q1. 片頭痛の起こる仕組みは?
A1. 三叉神経と呼ばれる神経から神経伝達物質が放出され、脳の周囲の血管が拡張し炎症が起こる事で引き起こされると考えられてます。
Q2. 頭痛を起こす原因は何か?
A2. ストレス、疲れ、月経周期、天候の変化などで起こりえます。
Q3. 年齢は関係してますか?
A3. 小児期でも起こりえます。有病率は30歳代が最も高い傾向になります。
Q4. 程度によって痛みが変わる
A4. 現れる症状と時間の経過により予兆期、前兆期、頭痛期、回復期の違いがあります。
Q5. 誰もに起こりますか?
A5. 片頭痛は女性に多く男性の約3.6倍になります。中でも30歳から40歳代が高くなります。
片頭痛で知っておくべきこと
片頭痛には対処法を知っておくことが大切です。
片頭痛は冷やすことで痛みの緩和が期待できます。こめかみ部分を冷却シートや氷枕などで冷やすことが効果的です。 逆に温めると血管が拡張するため、痛みが悪化する可能性がありますので、入浴や運動は避けた方が良いでしょう。
また、痛み止め(アセトアミノフェン、ロキソプロフェン)を使うことも、痛みの緩和に効果が期待されます。
片頭痛は食生活とも関係があります。スナック菓子やインスタントラーメン、旨味調味料が多く含まれた食品は、片頭痛を誘発する要因になることがあります。また、脱水症状も片頭痛の原因の一つとされていますので、十分な水分補給が重要です。さらに、マグネシウムやビタミンB2をサプリメントで摂取することも有効です。
症状の現れ方は?
片頭痛は、頭の片側または両側のこめかみ付近がズキンと脈打つような痛みが繰り返し現れる症状で、吐き気を伴うこともあります。月に1~2回、多い方では週に1~2回の頻度で発症し、一度痛みが出ると寝込んでしまったり、仕事が手につかなくなったりして、日常生活に支障をきたしてしまいます。
光や音、匂いなどさまざまな刺激が、顔面や頭部の感覚をつかさどる三叉神経の末端から血管に作用し、カルシトニン遺伝子やサブスタンスPといった神経伝達物質が分泌されます。それらの働きによって脳の表面の神経と血管の周囲に炎症が起こり、血管が拡張して痛みが生じると考えられています。
その他の原因は?
生活ストレスやストレスからの解放、睡眠の質、女性ホルモンの変化、天候や気圧の変化、空腹や肩こり、アルコール、カフェインがきっかけになり得る場合もあります。また、一部ではチョコレート、チーズ、柑橘類、ナッツなどの食品が発生に関連していることもあります。こうした様々な要素が片頭痛の要因となり、発生に関係するかどうかは個人差があります。
さらに、最近では中枢神経に何らかの原因があるという「神経説」や「三叉神経血管説」も提唱されています。神経説では、脳内に片頭痛を引き起こす発生器のような場所があり、そこが刺激されると前兆や頭痛が起こると考えられています。
片頭痛を放置するとどうなる?
片頭痛とは、脳が過度に興奮し、感受性が高まっている状態を指します。片頭痛に対して長い間適切な施術を行わず放置すると、加齢に伴い片頭痛自体が軽減することはあっても、難治性の浮動性めまいや頭痛、耳鳴りなどを発症するリスクがあるとされています。
また、片頭痛を放置することで脳梗塞やアルツハイマー病などの認知症リスクに関連するデータも報告されています。
アルツハイマー型認知症の主な要因のひとつは遺伝であり、片頭痛にも遺伝的な要因が関係していると考えられています。そのため、片頭痛を持ち、親族にアルツハイマー型認知症がいる方はリスクが高い可能性があります。こうしたリスクを踏まえ、片頭痛の予防や適切な施術を継続的に行うことが重要です。
当院の施術方法について
前述で、マッサージが血流促進を促すため痛みを増す可能性があると述べましたが、頭痛を出にくくするために、指圧を含めたリラクゼーションが症状を和らげる場合もあります。
人の頭頸部は、全身の中でも特に多くのツボが集中している場所です。これらのツボを刺激することは、緊張型頭痛の軽減が期待できるとされています。これらの効果を得るために、当院では『頭蓋骨矯正』が理想的な施術となります。頸肩周辺の筋肉を緩め、血流を促進することで、頭部の骨格を調整し、理想的な位置に戻すことが期待されます。
また、深呼吸や瞑想などのリラクゼーション技法は医療的な対応ではありませんが、ストレス解消や緊張状態の緩和に繋がります。
改善していく上でのポイント
頭痛の予防には、生活習慣の見直しも大切です。
規則正しい食事や適度な睡眠、運動は心身のストレスを軽減し、頭痛の予防に繋がるだけでなく、身体全般を健やかな状態に維持するための基本です。そのため、規則正しい生活を送り、生活リズムを一定に維持することが重要です。
生活リズムのベースとなる食事や睡眠の見直しが大切です。大切なのは、一度決めたらできるだけ同じ時間に食事を摂り、寝起きをすることです。こうした日々の習慣の積み重ねが安定した健康状態を作り、ひいては頭痛予防に繋がります。
そして、首の運動も重要です。加齢や肥満によって周囲の筋肉が衰えると、睡眠時無呼吸症候群につながることもあります。この疾患が引き起こす頭痛の予防のためにも、日頃から首や顎を動かすことが大切です。