悩みタイトル

膝の痛み
変形性膝関節症の方で最も多いお悩みは膝の痛みです。安静にしているときに痛みを感じることは少ないですが、歩行や階段の上り下りなど膝の運動を伴う行動で痛みが発生します。

膝の動かしづらさ
変形性膝関節症は名前の通り膝の構造自体が変形してしまいます。そのため正常な動きがしづらくなり、膝が曲げきれないなどの症状が表れます。

膝の変形
初期の段階ではあまり目立ちませんが、状態が進行していくと骨の変形が悪化し、レントゲンやMRIなどで容易に確認できるようになります。

関節に水が溜まる
膝の変形に伴い関節部分の炎症が起こると関節部分に水(関節液)が溜まってしまいます。

歩行が困難になる
末期の症状では骨同士が直接ぶつかり合ってしまい激しい痛みが感じられます。日常生活にも支障をきたすようになり、簡単な運動も難しくなってしまいます。

変形性膝関節症に対する当院の考え

変形性膝関節症は、膝の構造が進行的に変形する疾患として知られています。進行は緩慢で急速な悪化は見られませんが、一度関節が変形すると元の状態に戻すことが難しく、多くの場合、手術の必要が出てきます。

この変形の過程で骨だけでなく軟骨も摩耗していきます。現在、すり減った軟骨を元に戻す方法は確立されておらず、症状が進行してしまうと痛みの軽減にも時間がかかることが考えられます。

そこで、初期段階や健康な時期から関節への負担を減らし、変形を防ぎ、進行を抑制することが非常に重要と当院では考えています。

変形性膝関節症を放っておくとどうなるのか

変形性の疾患は、膝に限らず多くの場合、徐々に悪化する特徴があります。症状の進行が緩やかであるため、患者様自身が日常生活で変化に気づくのは、実際には進行が進んでからのことが多いです。

初期段階では痛みが軽度または全く感じられない場合も見られますが、急な動きや膝の負担がかかる活動、または長時間の歩行などで痛みが発生することもあります。

中期に入ると、膝の痛みが持続し日常生活に支障をきたすことが増え、関節に炎症が生じることで熱や腫れを感じることがあります。

末期の段階では関節の軟骨が大きく摩耗し、強い痛みを感じるようになります。

変形性膝関節症の軽減方法

軽減の方法として、膝の周囲の筋力を増強したり、柔軟性を高めることが挙げられます。

初期の段階では、関節にかかる負担を減らし、動きをスムーズにすることで症状の軽減が期待されます。特に、太ももの前部に位置する大腿四頭筋は、歩行時の地面との衝撃を緩和し、膝の伸展動作にも関与しています。この筋肉が弱まると衝撃の吸収が低下し、膝へのストレスが増大します。

中期や後期の段階では、変形が進行し、痛みの感じ方も強くなることが一般的です。このような状態になると筋力や柔軟性だけでは十分な軽減が困難となり、直接的な関節へのアプローチが必要となる場面も考えられます。

変形性膝関節症の軽減が期待できる施術メニューは?

当院では変形性膝関節症の方々を対象に、膝の周囲の柔軟性の向上や筋力の強化、そして痛みへの取り組みを行っています。

当院で提供する施術メニューとして、「筋膜ストレッチ」と「EMS」がございます。

「筋膜ストレッチ」は、足全体のストレッチを中心に、筋膜という体を覆っている膜の伸展を目指すものです。
筋膜は体全体に張り巡らされていて第二の骨格とも言われ、筋肉のみならず内臓や神経とも連携しています。そのため、筋膜の状態が悪くなると、局所的な不調だけでなく全身の調子にも影響を及ぼす可能性があります。

次に、「EMS」は特別な電気刺激を用いて筋肉の活動を促進する方法です。電気を使って刺激を送ることによって筋肉を収縮させることができるため、関節を動かさずに施術を行うことが可能となります。

その施術を受けるとどう楽になるのか

膝周りの施術を受けると、まず感じられるのは痛みの軽減や膝の動きのスムーズさ、さらには歩行時の快適さです。

筋膜ストレッチにおいては、太ももだけでなく、ふくらはぎや股関節周囲、そして太ももの後ろ側に位置するハムストリングスまでしっかりとアプローチします。これにより、足全体の動きが向上し、日常生活での動きやすさを実感いただけるでしょう。

一方、EMSは筋力向上を目指す施術であり、筋肉のアクティベーションを促進します。この方法により、動きの質や痛みの感じ方が軽減されることが期待されます。

変形性膝関節症を軽減するために必要な施術頻度は?

変形性の疾患の場合、完治は難しく、予防や定期的なメンテナンスが必要です。

病状の進行度に応じて施術の頻度も変わることがありますが、最低でも1週間に1回の施術を推奨しています。日常生活での負担が大きい部位であるため、可能な限り施術の間隔を短くしていただきたいと思います。

お悩みの方は、まずは当院へお気軽にご相談ください。