悩みタイトル

帯状疱疹後の症状としては以下の5つがあります。

皮膚の違和感やかゆみ
初期に見られる症状で、体の左右どちらかの神経に沿った場所に生じ、神経の炎症によって皮膚のかゆみや感覚が鈍くなることがあります。

帯のような発疹が出る
皮膚の違和感やかゆみが起きた場所に現れ、小さなぶつぶつの丘疹と呼ばれるものです。

胸や背中の皮膚の痛み
感染した帯状疱疹ウィルスが神経を伝って皮膚に移動し、炎症を起こすことで痛みを感じるようにます。

手足のしびれ
ウィルスによって神経に障害が起きるため、手足のしびれや熱感が生じしびれが残ることもあります。

アロディニア
通常では痛みを感じないような刺激でも、痛みとして認識されてしまう感覚異常です。

帯状疱疹後に対する当院の考え

帯状疱疹は、水痘・帯状疱疹ウイルスに感染することによって引き起こされる疾患です。
感染が始まると、まず最初に水ぼうそうの症状が現れます。
症状が治まった後でも、ウイルスは体内に残り、潜伏状態にあります。

通常、免疫力によってウイルスの活動が抑制され、症状は現れません。
しかし、免疫力が低下する疲労や加齢により、ウイルスが再び活性化し、帯状疱疹として再発する可能性があります。

特に50代後半の年齢層では発症リスクが高まり、ワクチン接種が推奨されています。
ワクチン接種により、発症予防や症状の軽減が期待できます。

帯状疱疹は誰にでも発症の可能性があり、また6%と低い割合ではありますが再発するケースもあります。

帯状疱疹後を放っておくとどうなるのか

帯状疱疹後の最も知られた後遺症は、【帯状疱疹後神経痛(PHN)】です。
帯状疱疹を放置すると、症状の悪化や長期にわたる痛みが生じる可能性があります。特に帯状疱疹後神経痛に移行することが多いです。
痛みの程度は個人によって異なり、一般的には「刺されるような」「焼けるような」痛みと表現されます。

また、帯状疱疹が特定の部位に現れる場合、特有の合併症が発生することがあります。
例えば、顔の周りに皮疹がある場合、目に関連する症状が高い頻度で発生します。これには角膜炎や結膜炎などがあり、重症の場合には視力の低下が起きます。
また、めまいや耳鳴りを伴う「ラムゼイハント症候群」など、日常生活に影響を及ぼす合併症も表れることがあります。そのため、帯状疱疹を放置せずに適切な処置が必要です。

帯状疱疹後の軽減方法

帯状疱疹後の軽減方法ですが、今現在帯状疱疹の方は速やかに施術を開始することをお勧めします。

帯状疱疹後の症状は一種の後遺症であるため、最も理想的なのは発症を防ぐことです。
しかし、帯状疱疹後の症状は1回または2回の施術で完治させることは難しく、施術は長期にわたります。そのため、痛みを適切にコントロールしながら、じっくりと施術を進めることが重要です。

帯状疱疹後神経痛だけでなく、症状の出る部位や合併症によって施術方法は異なります。
医師による薬物療法やブロック注射、理学療法などがあり、これらを組み合わせて施術が行われることもあります。

また、ご自身でできる軽減方法として、寒さや冷えで痛みが悪化することがあるため入浴などで体を冷やさないようにすることや、締め付けの強い衣服や肌への刺激を避けることが大切です。

帯状疱疹後の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

当院では、鍼灸施術を提供しています。

神経痛は、発症から日が浅いほど治りやすく、期間が経過すると治りにくくなります。
そのため、状態や期間に応じてアプローチ方法が異なります。

痛みやしびれの程度、他の健康状態によっても施術方法が異なりますが、帯状疱疹後の症状は免疫力の低下によって発症するため、自然治癒力を活性化させ、炎症がある場合には抗炎症作用を利用する方法など、多くのアプローチがあります。

施術は、症状が発生している局所だけでなく、体全体へのアプローチも行います。
これは鍼灸独自の考え方であり、個々の症状や状態に合わせて施術を行っていきます。

その施術を受けるとどう楽になるのか

長期にわたり痛みやしびれ、感覚異常などの症状にお悩みの方には、痛みのコントロールをしながら施術を行います。
症状の軽減だけでなく、痛みによるストレスや不眠、筋肉の過剰な緊張など、他の健康上の悩みにも対応します。

「不定愁訴」と呼ばれるなんとなくの不調には、鍼灸施術が効果を期待できます。
施術後には、体がすっきりとした感覚に包まれ、頭が軽くなることを実感いただけるでしょう。

軽減するために必要な施術頻度は?

1回の施術ではすべての症状を解消することは難しいかもしれませんが、繰り返し施術を受けることで症状の軽減が期待されます。

特に初期段階では痛みや症状が強いことが一般的ですので、できるだけ頻繁に施術を受けることがお勧めです。期間が空くと、状態が戻ってしまうことも多いため、週に2回または3回の施術が理想的です。

当院では、症状の軽減に向けて適切なペースで施術を行います。