悩みタイトル

こんなお悩みはありませんか?

肉離れイメージ

走ったり、ジャンプをした瞬間に突然太腿、ふくらはぎに痛みが出てきた
患部に強い痛みを感じる
症状が重症だと歩行する際に体重がかかって痛みが出て困難になる
患部に腫れや内出血ができて皮膚が青くなった
運動をしている時に「ぶちっ」という断裂音が聞こえた
患部に触ると筋が切れたような感触がある
患部に触ると陥凹がある
付近の関節を曲げ伸ばすと患部に強い痛みが出る
運動をしている時に筋が切れた感覚があった
こむらがえりだと思ったら痛みが引かず肉離れだった

肉離れで知っておくべきこと

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肉離れはスポーツ現場だけでなく、日常生活を送っている時にも発生する可能性があります。

肉離れは、

・準備運動不足や筋肉疲労が蓄積していることで強い負荷がかかっている状態
・寝ている時や飲酒後に水分不足や栄養不足で筋肉が緊張し、強く収縮している状態
・身体が冷えて血流が悪化し、筋肉の柔軟性が失われている状態

などの時に筋肉が部分的に断裂する外傷です。大腿四頭筋、ハムストリングス、ふくらはぎ(下腿三頭筋)などの部位で起こりやすいと言われています。

肉離れになった時は、応急処置としてRICE処置を行います。

REST(安静)
肉離れになった場合、まずは患部を動かさず安静にします。無理に足を動かそうとすると悪化させてしまうことがあるため、患部を固定して安静にすることが大前提です。

ICE(冷却)
肉離れによって生じた炎症を和らげるため、患部を冷やします。アイシングにはアイスパックなどを用います。

Compression(圧迫)
肉離れでは筋肉と一緒に血管へのダメージが生じ、内出血を伴います。内出血を悪化させないように、患部周辺を圧迫して出血を抑えます。

Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に持ち上げることで、腫れや内出血の軽減が期待できます。

症状の現れ方は?

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・大腿四頭筋の肉離れ
大腿直筋で好発しやすいです。股関節が伸展し、膝関節が屈曲した状態で筋肉が収縮した時に発症します。サッカーのキック動作や、何度もダッシュ動作を行った時に多く発生します。

・ハムストリングスの肉離れ
大腿二頭筋の長頭で好発しやすいです。ハムストリングスの肉離れの場合、大腿部の前面と後面の筋力バランスが悪いことで発生することもあります。損傷部位に圧痛があり、ハムストリングスに力を入れると陥凹が著明になります。短距離走や中・長距離走などで多く発生します。

・ふくらはぎ(下腿三頭筋)の肉離れ
腓腹筋で好発しやすいです。テニスをしている時に発生する可能性が高いため、「テニスレッグ」とも言われています。膝が伸びて足首が曲がっている状態の時に筋肉が収縮して発生します。

その他の原因は?

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・ウォーミングアップが不足していると、筋肉が最大限のパフォーマンスを発揮できず、肉離れが発生しやすくなります。

・運動後にクールダウンをしっかり行わないと、筋疲労が蓄積し、柔軟性が低下することがあります。

・加齢や運動不足も筋肉や筋力の柔軟性を低下させる原因になります。

・ダッシュやジャンプなどで筋肉に急激な負荷がかかると、筋肉が耐えきれず損傷することがあります。

・筋肉が伸びて弛緩した状態から強く収縮する際にも発生しやすいです。

・また、転倒しかけた時に踏ん張る動作でも肉離れが起きることがあります。

・肉離れになった後、復帰直後に激しい運動をすると再発しやすいです。

・発汗によるミネラルの枯渇も原因の一つとされています。

・さらに、下肢の長さに差がある場合も筋肉への負担が偏り、肉離れが発生しやすくなることがあります。

肉離れを放置するとどうなる?

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・柔軟性や筋力が低下し衰えることで、運動機能も低下することがあります。

・放置したり初期対応を怠ると、歩くことができなくなる場合もあります。

・筋肉の繊維に硬さが残ることがあります。

・時間の経過とともに腫脹や痛みが強くなるため、何もしないでいると悪化する可能性があります。

・筋肉のつっぱり感やしこりなどの違和感が残ることがあります。血腫などによるつっぱり感やしこりを放置すると、周りの筋肉に負担がかかり、肉離れを繰り返しやすくなります。

・損傷した筋肉が出血し、血腫が肥大化することがあります。その結果、断裂した筋繊維がくっつくまでに時間がかかる場合があります。

・断裂してから時間がかかってついた筋繊維は、元の筋繊維よりも結びつきが弱くなり、再発するリスクが高くなることがあります。

当院の施術方法について

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肉離れ直後の急性期には、RICE処置などで応急処置を行い、筋肉の炎症や腫脹を最小限に抑えることが重要です。

しかし、急性期を過ぎると、肉離れを起こしていた部位は硬くなり、柔軟性が低下してしまうため、以下の施術が役立ちます。

・筋肉の緊張を和らげ、ほぐしていく指圧
・筋肉の柔軟性を高める筋膜ストレッチ
・筋肉の活性化に役立つ電気療法
・患部や関連する筋肉、ツボに鍼をうち、炎症を抑え筋肉の緊張を緩和させる鍼灸施術
・テーピングや包帯による固定

これらを行うことで、筋肉や周囲の関節の柔軟性を高め、体幹の安定化を図ることができます。これにより、肉離れの再発予防が期待できます。

改善していく上でのポイント

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肉離れは受傷後2~3週間が最も再断裂してしまう可能性が高いため、そのタイミングで無理に動かしてしまうと再発する恐れがあります。

再発を防ぐためには、以下のような施術が役立ちます。

・週に最低でも2~3回は通い、再発防止のための施術を受ける。

・患部を動かしても痛みがなくなったタイミングで、少しずつストレッチを行い、可動域を増やしていく。

・損傷した筋肉に硬結が残っている場合でも再発率が高くなるため、上記の施術や無理のない範囲で自宅でのストレッチを行い、筋肉をほぐす。

・肉離れ直後は筋肉に炎症が起きているため、ひどくならないように冷やす。

・炎症が引いた後は、血行を良くして筋肉の治癒力を高めるため、患部を温める。