肩甲骨はがし
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肩甲骨はがしとは?
肩甲骨はがしとは、肩甲骨に付着して凝り固まった筋肉をほぐす治療法になります。肩甲骨を中心取り囲む様に付着している棘上筋や棘下筋をはじめ、肩甲下筋、前鋸筋に上腕二頭筋はたまた上腕三頭筋などが付着していて、これらが硬くなってしまうと互いに肩甲骨を引っ張り合いになり結果、肩甲骨が硬くなってしい、自分の思う様な満足できる動きができない程遠くの可動域になってしまいます。その上、肩甲骨内縁に指を入れられるスペースが閉ざしてしまいます。その閉ざしたスペースに指を上後方に引っ張り、そして大きな円を描く様に回して、肩甲骨の周りの筋肉の柔軟性や運動機能を徐々に取り戻していく治療になります。主にデスクワークや家事などをこなす方が多いです。
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肩甲骨まわりが固くなる原因とリスク
肩甲骨周りが硬くなってしまうと、肩や、腕を中心とした上肢の可動域が大変低下してしまいます。特に、腕を正面から挙げることや、腕を横から耳に近づける様に上げるも途中で痛みが走ってしまったり、腕が耳に付けられなくなってしまうこともあります。そして、上肢90°の角度で維持するのも困難になります。より、悪化すると体内に存在するカルシウムが肩関節(肩板内)に付着してしまい石灰化沈着を引き起こし、夜に強い痛みの夜間痛が起きてしまいます。
原因としては、肩の周囲の筋肉を柔軟を生み出す程の動きが無かったり、普段の姿勢の悪さからきたりしてしまいます。 -
肩甲骨はがしをするメリットとは?
肩甲骨はがしをすると、数々のメリットを得る事ができます。
まず、肩甲骨はがしを行うことにより、引き締められ硬くなっていた筋肉に柔軟性を与えることができます。そして、肩甲骨はがしを継続してやることによって可動域が少しずつ増えていきます。また、柔軟性を与え続けられた肩周りの凝り固まった筋肉は徐々に弛緩し、凝り固まった筋肉によって収縮していた血管は拡張され、それに伴い血流量が増加し、血流の速さが加速して、体が温まり体温が上昇して、肩凝りはほぐれて、代謝が上昇していき、痩せやすい体へと変化がでてきます。その他としては、外見的な変化もあります。血流の促進と同時にリンパの流れも改善され、顔のむくみも無くなります。そして猫背などの姿勢改善にも繋がります。
自分でできる肩甲骨はがし
自分(1人)でできる肩甲骨はがしは、他の人にやってもらうのとは違い、自分でもみほぐしたり、大きく伸ばしなが多くゆっくり動かすのが多いです。今から、その様な1人でいつでもどこでもできる肩甲骨はがしを紹介させていただきます。
(1)人差し指から小指までの4本の指で、肩の正面をほぐしていきます。ほぐす際には、少し力を加えた状態で4本の指を肩に当てて、ゆっくり大きく円を描く様に回しほぐしていきます。そして、しっかり大きく鼻から息を吸い、遠くへ息を飛ばす様にゆっくりと鼻から息を吐きながら、4本の指で肩をほぐします。
(2)次に片方の脇の真ん中を反対側の4本の指を当てます。少し力を入れて、押し付けながら円を描き揉んでいきます。
(3)両方の腕を曲げて指先を肩に置きます。この状態で肘で大きな円を描きます。この時に肩甲骨を寄せるイメージで円を描きます。
当院の肩甲骨はがしとは?
当院の肩甲骨はがしは、首や肩に背中の強いハリ感が気になる方や、肩や腕が挙げられない肩、長時間のデスクワークの肩達に推奨しています。
当院の技法としては、原因となっている筋肉を直接押して刺激を与える訳ではなく、脇まわりの筋肉に手を当てながら反復動作を行い柔軟性を出していきます。基本は、強い痛みなくソフトな感じに施術を受けられます。
そして、この肩甲骨はがしの効果としては、首・肩・背部のハリ感の緩和、肩関節の可動域改善、巻き込んでしまった肩の改善、呼吸の質の改善、褐色細胞の活性化による代謝の向上や美容効果に痩身効果があります。
また施術後には、今後の生活の過ごし方やトレーニングに、ご自宅でもできる体操などのアドバイスをさせて頂きます。