こんなお悩みはありませんか?

ボールを投げる時に痛みが走ることがある。
肩が上がりにくい、以前より回しづらいと感じる。
投球時に肘が強く痛むことが増えた。
投球量が非常に多い。
肩や肘の関節を何度か痛めたことがある。
上記に当てはまる場合、野球肘・野球肩の症状に該当するケースが多いとされています。
肩や肘の関節に炎症が起こることで痛みが強まり、状態によっては手術を検討せざるを得ない可能性もあるため注意が必要です。
野球肩・野球肘について知っておくべきこと

野球肘・野球肩は、特に投手に多い障害
ただし、知識と予防を押さえておくことでリスクを下げることができます。
意識したいポイントは以下の通り。
■ 早期発見が重要
「少し痛いけど大丈夫」は要注意。
→ 初期の違和感を放置すると悪化し、長期離脱につながることがあります。
「投げた後に違和感がある」も見逃さない。
→ 痛みがなくても、張り・重さがある時点でケアを行うことが大切。
成長期の選手は特に注意。
→ 小学生・中学生は骨や軟骨が成長途中で、無理をすると変形や剥離のリスクが高まる。
痛みが出たら「アイシング+休養」
→ 炎症を抑えるために投球を中止し、アイシング(15〜20分)を行う。
■ 投球後のアイシングは必須
投げた後は必ずアイシングを行い、炎症を抑える習慣をつけることが望ましい。
■ 痛みが強い場合は相談
強い痛みが続く場合は、野球肘・野球肩の施術経験がある医師やトレーナーへ相談すると安心です。
症状の現れ方は?

野球肩・野球肘は、主に投球動作の繰り返しによって肩関節や肘関節、また周囲の組織に負荷がかかり続けることで発症することが多いです。
成長期にあたる10歳から15歳では野球肘がみられるケースが多く、要因として肘関節まわりの骨がまだ発達段階で傷つきやすいことが挙げられます。特に内側(小指側)に痛みがある状態を放置すると、肘関節が変形する可能性があります。
野球肩は15歳から30歳にみられることが多く、成長期が終わり肩関節の可動域が広いことによって、肩を支える筋肉や靱帯に負荷がかかりやすいことが要因とされています。
その他の原因は?

野球肩・野球肘は投球動作の繰り返し(使いすぎ)以外にも、投球フォームの問題、肩関節・肘関節まわりの筋力不足や柔軟性の低下、投球数の多さ、ウォーミングアップやクールダウンが不十分であること、身体に合わない用品を使い続けていることなどが原因として挙げられます。
予防としては、正しい投球フォームを身につけることが大切です。腕だけで投げるのではなく、体幹や下半身を連動させて投球することや、力みすぎないよう意識することがポイントになります。また、肩関節・肘関節まわりの筋力強化、ストレッチや身体を温めるセルフケアを行うこと、年齢に合わせた投球制限を取り入れることによって負担の軽減が期待できます。
野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

野球肩や野球肘を放置すると、症状が進行し、長期的な影響につながる可能性があります。これらは投球動作による肩や肘への過負荷が主な原因ですが、放置したままにすると次のような問題が生じる場合があります。
野球肩や野球肘を放置すると、関節や靱帯に負担が加わり続け、炎症や軟部組織の損傷が進行することがあります。その結果、可動域が狭くなり、痛みや違和感が長期間続くことがあります。状態が続くと投球動作にも影響が出て、スピードやコントロールが低下し、フォームの乱れによって別の部位に負担がかかることもあります。
症状が重度になると手術が検討される場合もあり、肩や肘の靱帯損傷や関節障害が進行した状態では保存的なアプローチだけでの回復が難しくなることがあります。そのため、痛みを感じた時点で無理をせず早期に施術や適切なリハビリテーションを受けることが大切です。
当院の施術方法について

当院における施術は、野球肘や野球肩の急性期にはアイシングを行い、炎症を抑えます。基本的にはオーバーユース症候群に該当することが多いため、安静にしていただくことが大前提です。その上で、EMSを使用した電気療法や鍼の施術を行い、回復の促進に努めます。
炎症が落ち着き急性期を過ぎた段階では、ストレッチを実施し、受傷部位から遠い筋肉から徐々に近い部位へとアプローチする形で行います。また、再発予防として肩周りの筋肉を強化するために「楽トレ」と呼ばれる電気療法を用い、インナーマッスルへ作用させることで負荷に耐えやすい状態を目指します。
復帰のタイミングでテーピングを巻く対応も可能ですので、お気軽にご相談ください。
軽減していく上でのポイント

野球肩や野球肘になってしまった場合は、まず投球を休止し、肩や肘を安静にして患部への負担を軽減させることが基本となります。その上で、痛みや腫れの軽減を目的として氷嚢などを使用し、1日に数回、15分〜20分ほどのアイシングを行います。肘周辺や肩周辺のストレッチやマッサージも取り入れ、柔軟性を高めていきます。
また、肘や肩だけではなく、体幹や下半身を含めた全身の柔軟性向上も重要です。全身の柔軟性が向上することで患部への負担が分散され、症状の軽減が期待できます。
当院でも全身の柔軟性を高めるための施術メニューを多数ご用意しておりますので、症状の軽減や予防としてご利用いただければと思います。







