足を挫いた
→足を挫くと痛みで歩けないこともあります。早期施術が不可欠で、今後の生活にも関わってくる可能性があるのですぐに施術を始めましょう。
足首が腫れている
→足を挫くと関節や靭帯に炎症が起き、腫れてしまいます。腫れながら生活をするとより悪化する可能性があるのでアイシングをおすすめします。
痛くて歩けない
炎症期に無理な運動をするとより悪化する可能性があるので、安静にしておくことをおすすめします。
足関節捻挫に対する当院の考え
足関節捻挫に対する当院の考えとして、まず足関節捻挫は早くは治らないということ、次に捻挫だからと言って甘く見ないことです。
なぜかと言うと、足関節捻挫とは足関節にあるいくつかの靭帯の一部または全部が損傷している状態です。靭帯の損傷は程度によっては骨折よりも時間がかかることがあります。加えて足関節は常に体重がかかる場所で可動域も多いため、軽度の損傷でも悪化して重症化するリスクがあります。そのため、完治していないのに施術を辞めてしまったり、症状が軽度だからといって甘く見てしまうと、かえって長引かせてしまうことがあります。
足関節捻挫を放っておくとどうなるのか
足関節捻挫を放っておくと、損傷している筋肉や靭帯などが元通りに治癒せず、正常な機能を失ってしまったり、筋肉や靭帯は関節を固定する役割があるので、その本来の役割を果たせずに関節が通常よりも柔らかい状態になってしまい、足関節の可動域が広がり過ぎてしまいます。そのため、少しの外力でもまた直ぐに捻挫を繰り返してしまい、いわゆる捻挫癖が付いてしまいます。
また、捻挫だと思って放っておいたら小さい骨折があったと言う症例も少なくありません。骨折は折れたまま放っておくと一生元に戻らなくなる恐れがあるので、捻挫をしたら重度はもちろん軽度でも病院や接骨院で一度診てもらってください。
足関節捻挫の改善方法
足関節を捻挫した場合は、まず炎症による痛みや腫れを防ぐためにできるだけ早くRICE処置を行います。
RICE処置とは
Rest(安静)
Ice(冷却)
Compression(圧迫)
Elevation(挙上)
の頭文字を取りそう呼びます。
そして、患部をなるべく動かさないように包帯やテーピングなどで固定し安静に過ごします。大体の方の場合、1週間程度の固定で症状が軽減する方が多いです。
また、RICE処置を行うと同時に痛みの緩和や関節のこわばりを和らげるために電気施術や鍼施術を行うことも有効です。電気施術や鍼施術は細胞に刺激を与えることで組織を活性化し、自然治癒力を高めて回復を早める効果が期待できます。
足関節捻挫の改善に効果的な当院の施術メニューは?
初期の施術ではRICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)を原則とし、重症度や経過に応じて保存療法の固定や鍼施術を行います。
炎症期間約3日〜10日が経過したら、温めを行い『鍼施術』を行います。足関節の捻挫の場合は「足臨泣」「丘虛」のツボに鍼を行います。鍼の効果としては、炎症を抑える効果や痛みを和らげる効果が期待できます。科学的には、鍼刺激によって組織が刺激され、痛みを和らげるアデノシンという物質が患部で増加することが証明されています。
足関節捻挫の場合は日常生活での痛み、スポーツをされている方は運動中の痛みがあるため、テーピングを行います。
その施術を受けるとどう楽になるのか
鍼施術を受けると、最初に「痛みの変化」が表れます。鍼を用いることで炎症を抑え、痛みも和らげることが期待されます。患部を動かすと痛みが伴いますが、安静にしていれば痛みがない状態が初めに表れます。その後、「足首の関節が曲がる、伸びる角度の変化」が見られます。
関節に入念なマッサージも効果が期待できますが、受傷直後から強いマッサージや無理な運動法は腫れや痛みを悪化させる可能性があるため、患者様の状態や圧痛を注意深く観察しながら徐々に行う必要があります。
捻挫した関節は、ある程度治るまで施術の後には弾力包帯などで保護する必要があります。同時に、冷やしすぎないように気を付け、再び捻挫を起こすような外力がかからないように心掛けましょう。
改善するための施術頻度はどのくらいか
足関節捻挫の施術頻度は、捻挫直後は毎日の施術が必要です。痛みが軽減されるにつれ、2日に1回、3日に1回と施術頻度を減らしていくのが良いです。
捻挫の程度によりますが、軽いケースでは約2〜3日、重いケースでは1週間程度は痛みが強く出ます。その後、痛みは軽減していきますが、痛めた組織が完全に治るまでには約4〜6週間程度かかります。
当院では、状態に合わせた適切なケアを提供いたします。