悩みタイトル

長時間歩くと股関節が痛くなる。
足を開脚すると痛みが強くなる
夜寝る時に股関節がズキズキと痛む
靴下を履く時に痛みがでる
正座するのが辛くなってきた
急にたちあがろうとした際に股関節に痛みが出る

ここで紹介したのは【変形性股関節症】の初期の症状になります。
実際に確かめてチェックしてみてください。

今の生活の中でこのような時に痛みがでる時があれば【変形性股関節症】の可能性が高いです。

変形性股関節症とは、股関節でクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減ることによって関節に炎症が起き、悪化すれば股関節が変形してゆき、股関節痛や機能障害を引き起こしたりする疾患です。

変形性股関節症に対する当院の考え

変形性股関節症は、脚の大腿骨と骨盤の間の軟骨が摩耗し、骨と骨の接合部のずれが進行することで、炎症が発生し痛みや機能障害を引き起こす症状のことをいいます。

原因は多岐にわたりますが、日本では特に骨盤と大腿骨の接続部分のかみ合わせが加齢とともに悪化することで発症するケースがよく見られます。また、女性に多く見られる病気でもあります。

初期の段階では股関節の鼠径部(脚の付け根)付近に痛みが生じ、立ち上がりや歩き始めなどの際に痛みを感じることがあります。しかし、徐々に痛みが強くなり、持続的な痛みが現れるようになります。

また、日常生活では足の爪切りや靴下の履き脱ぎ、和式トイレの使用や正座が困難になることがあります。長時間立ちっぱなしや歩行も苦しくなり、台所仕事などの家事にも支障をきたすことがあります。

これらの症状が進行すると、階段の昇降や車・バスの乗り降りにも手すりが必要となる場合があり、日常生活に大きな支障をきたします。

変形性股関節症を放っておくとどうなるのか

変形性股関節症は、股関節でクッションの役割を果たしている関節軟骨がすり減ることによって、関節に炎症が起こり、進行すると股関節が変形し、股関節痛や機能障害を引き起こす疾患です。

股関節痛は放置すると、長時間立ったり歩き続けることが難しくなることもあります。靴下を履く動作がきつくなったり、正座ができなくなったり、日常生活に不便を感じることが増えます。
さらに末期になると歩行が困難になり、人工関節手術などの手術が必要になることもあります。

変形性股関節症は前期、初期、進行期、末期の4つの病期に分類されます。

前期は形成不全などの所見はあるが、まだ軟骨が機能しており、関節の隙間が保たれている状態です。股関節に痛みが出始めてから10年以内に30%が次のステージ(初期)に進行します。

初期では関節の隙間が狭くなる兆候が表れ、関節面に不整像がみられます。5年以内に90%が次のステージ(進行期)に進行します。
初期には長時間の歩行や運動後などに痛みを感じることがあり、お尻や太もも、膝にこわばりや痛みが生じます。

進行期では軟骨がすり減って虫食いのような所見があり、関節の隙間が消失している状態です。股関節に痛みが出始めてからは急激に症状が進行することが多いです。
進行期まで放置すると痛みが慢性化し、関節の動きが制限され、日常生活に支障をきたすようになります。

末期では明らかな破壊像が出現し、痛みが強くなり歩行にも制限が生じます。
この段階では人工股関節手術が唯一の施術法となります。

股関節を守るためにも早期受診をおすすめします。
適切な施術と自宅でのケアで症状の軽減や機能の改善をサポートしていますので、お気軽にご相談ください。

変形性股関節症の軽減方法

関節の負担を減らす「生活改善」、関節を動きやすくする「運動療法」、炎症を抑える「薬物療法」、症状が進行している場合に行われる「手術療法」の4つがポイントとなります。

「生活改善」に絞った対策として、変形性股関節症は歩く、しゃがむ、立つなどの生活動作による負担によって徐々に進行し悪化します。そのため、日常生活で股関節への負担を軽減することが重要です。

以下のような、個人で取り組みやすい生活改善のポイントがあります。

1.正座やあぐらを避ける:正座やあぐらをかくと股関節が深く曲げられるため、過度の負担がかかります。可能な限り避けることが望ましいです。

2.和式生活の見直し:和式での生活が多い方は、ベッドや椅子、トイレなどを洋式に変えることで、股関節への負担を軽減できます。

3.荷物の持ち方に注意:極端に身体に負荷のかかる荷物を片側で持つのは避け、均等に分散させるようにします。

4.歩行スピードの調整:歩行時のスピードを調整することで、股関節への負担を軽減できます。急なペースで歩くことは控えましょう。

5.公共交通機関の利用:長時間の歩行を避けるために、公共交通機関を利用するなどの工夫も必要です。

変形性股関節症の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

変形性股関節症は、先天性股関節脱臼の後遺症や臼蓋形成不全症と呼ばれる股関節を構成する骨の疾患であり、主な症状は股関節周囲の痛みと可動域制限です。
症状が進行すると、安静時でも痛みが現れ、骨の変性によって日常生活の動作が困難になることがあります。

完璧に治すという場合は、症状によりますが手術による人工股関節の導入などが考えられます。
ですが、症状の進行を抑制するためには、運動療法が有効で、股関節周囲の筋力強化やストレッチによって股関節の安定性を向上させることで痛みを軽減する効果が期待されます。
手術は整形外科での施術となりますが、当院でも運動療法などで対応可能です。

当院では、股関節周囲の柔軟性を向上させるために「骨盤はがし」というメニューを推奨しています。
このメニューは骨盤周りの筋肉をほぐしていくもので、股関節に関連する大臀筋や中臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングスなどにアプローチし、硬くなった筋肉をほぐして関節の可動域を確保する効果が期待できます。

また、筋力強化のためには「EMS(電気筋肉刺激)」が有効です。EMSを使っておしりの筋肉に電気を流し、収縮させることで股関節の安定性を高めることが期待できます。

したがって、変形性股関節症に対しては「骨盤はがし」と「EMS」を行うことを当院ではおすすめしています。

その施術を受けるとどう楽になるのか

「骨盤はがし」と「EMS」の施術により期待される効果は、股関節周囲の筋力強化による安定性向上とストレッチによる可動域範囲の向上です。

変形性股関節症の主な症状は股関節周囲の痛みと可動域制限です。
ストレッチによって筋肉をほぐすことで疼痛が緩和され、可動域が広がりやすくなります。同時に、筋力強化によって股関節がズレないようにし、動作時の痛みが軽減される効果が期待されます。

ただし、これらの施術はあくまで症状の進行を抑制することが期待されるものです。完全に治すという場合は症状によっては手術を検討する可能性がありますので、注意が必要です。

軽減するために必要な施術頻度は?

変形性股関節症を改善するための施術頻度は個人差がありますが、最低でも週1~2回のペースで施術することで症状の進行を抑制し、急激な悪化を防ぐことが期待されます。また、柔軟性を得るためには毎日ご来院いただいても構いません。

ただし、症状の進行具合によっては医師の判断が必要になる場合がありますので、整形外科や総合病院などに受診していただいた上でのご来院をおすすめします。

当院では、お客様の症状に合わせて丁寧に施術を行っております。
変形性股関節症に悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。