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こんなお悩みはありませんか?

肉離れイメージ

ふくらはぎの変形や変色が異常である
触っただけで痛みが強い
ステップやジャンプするだけで痛みが出る
ジャンプなど着地した瞬間に「ブチッ」と音が鳴る
足が攣るような症状がある
あまり運動をしない
ふくらはぎの形がいつもと違い、違和感が強い

あくまで一例ですので個人差はありますが、このような症状がある場合は肉離れを起こしている可能性があります。当てはまる場合、当院へご連絡ください。

肉離れで知っておくべきこと

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肉離れが起こった際は、直ちにスポーツを中止し、応急処置を行うことが重要です。応急処置には「RICE処置」と呼ばれる方法があります。この方法は、

安静(Rest)
冷却(Icing)
圧迫(Compression)
挙上(Elevation)

の頭文字を取ったものです。
痛みを感じた場合は、医療機関を受診するまでの間に行うことをお勧めします。

RICE処置をどれだけ早く実施するかによって、早期のスポーツ復帰が期待できるかどうかが左右されます。適切な処置を行わずに放置してしまうと、スポーツ復帰後に再度肉離れを起こす可能性が高くなります。まずは、迅速にRICE処置を行うことが大切です。

症状の現れ方は?

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肉離れは、筋肉が過度に引き伸ばされることや、筋肉に急激な負荷がかかることで生じることが多いです。

肉離れの原因としては、急に走り出す、止まる、ジャンプするなど、筋肉に急激な力が加わる動作が挙げられます。特に、野球やサッカー、陸上競技(短距離走やハードル走)、テニス、バドミントン、バスケットボール、ラグビー、アメリカンフットボールといったスプリントや方向転換を伴うスポーツで発生しやすい傾向があります。

肉離れの重症度は、筋肉の損傷の程度により、以下の3段階に分けられます。

1. 軽度(1度)
・筋繊維が少し損傷している状態です(繊維の断裂は少ないです)。
・運動は可能ですが、痛みを伴うことがあります。
・軽い腫れや軽度の圧痛がみられることがあります。
・数日から1週間で回復が期待できます。

2. 中度(2度)
・筋繊維の一部が断裂している状態です。
・痛みが強く、腫れや内出血が生じるため、筋肉の機能が部分的に制限されます。
・動かすことが困難ですが、完全に不可能ではありません。
・明確な痛みや圧痛があり、患部に触れると強い痛みを感じます。
・皮膚の変色や腫れが見られることが多いです。
・数週間での回復が期待されますが、適切なリハビリが必要です。

3. 重度(3度)
・筋肉が完全に断裂している状態です。
・非常に強い痛みがあり、筋肉をほとんど動かすことができません。
・腫れや内出血が広範囲にわたり、筋肉に凹みが生じることがあります。
・皮膚に大きな変色が見られることが多いです。
・病院での施術や、場合によっては手術が必要です。
・回復には数ヶ月かかることが多く、専門的なリハビリが求められます。

その他の原因は?

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運動中やスポーツ中に肉離れが生じることが最も多いですが、その他にも以下のような原因が挙げられます。

1. 筋肉の疲労
筋肉が過度に疲労すると柔軟性が低下し、正常な動作に対応できなくなるため、肉離れが生じやすくなります。過剰なトレーニングや休息不足が原因の一つとされています。

2. ウォーミングアップ不足
十分な準備運動をせずに激しい運動を始めると、筋肉が柔軟性を欠いた状態で急な動作に対応することになり、肉離れのリスクが高まります。

3. 筋力の不均衡
片側の筋肉が他方より強い、または柔軟性に顕著な差がある場合、弱い部分に過度な負担がかかり、筋肉が損傷しやすくなります。

4. 寒冷な環境
寒い環境では筋肉が硬くなりやすく、柔軟性が低下するため、肉離れのリスクが高まります。特に、身体が十分に温まっていない状態で運動を行うとリスクが増加します。

5. 年齢や体力の低下
年齢を重ねることで筋肉の柔軟性や回復力が低下し、若い頃と同じ動きをしても肉離れを起こしやすくなります。

肉離れを放置するとどうなる?

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肉離れを放置すると、以下のようなリスクや問題が生じる可能性があります。

肉離れは筋繊維の損傷です。適切な治療を受けない場合、回復に時間がかかり、長期間にわたって痛みや不快感が続くことがあります。また、治癒が遅れる可能性も考えられます。

放置すると、損傷した筋肉が完全に回復せず、慢性化することがあります。これにより、痛みや再発のリスクが高まり、特に運動や日常生活の中で再び同じ箇所を負傷する可能性が増加します。さらに、筋肉が適切に回復しない場合、筋力の低下が生じることがあります。この筋力低下が原因で、身体のバランスが崩れ、他の部位に過度な負担がかかる場合があります。

また、筋肉が正常に機能しないことで、関節や骨に不自然な負荷がかかり、関節炎や他の運動器疾患のリスクが高まることも懸念されます。

したがって、肉離れが発生した際には、適切な休養、アイシング、圧迫、そして医師の指導に基づくリハビリを行うことが非常に重要です。

当院の施術方法について

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当院では、肉離れの施術において、まず急性期の場合、肉離れの程度をスペシャルテストを用いて評価します。完全断裂が疑われる場合は、観血療法が必要になる可能性があるため、速やかに整形外科への受診をお勧めしています。

部分断裂や軽度の損傷に関しては、アイシングを行い、EMSなどの電気施術を実施しながら、損傷した筋肉の周囲の筋肉を手技で緩めていきます。さらに患部を圧迫することで、疼痛の軽減と炎症の抑制に努めます。

中期においては、引き続きEMSの電気施術を用い、手技療法で固くなった患部の筋肉を緩める施術を行います。施術の際には、アイシングから遠赤外線を使った温熱療法に切り替え、筋肉の柔軟性を高めるよう対応します。

施術終了後には、再発予防として下半身のストレッチを取り入れ、筋肉の柔軟性を向上させるサポートを行っています。また、足のアライメントが悪く、肉離れの再発が懸念される場合には、筋肉と骨格の調整を実施し、再発予防に努めています。

改善していく上でのポイント

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肉離れを起こした際、受傷直後には「RICE処置」を行うことが重要です。RICE処置とは以下の4つの手順を指します。

Rest(安静)
怪我した部分をしっかり休ませ、無理に動かさず安静に保つことで回復を促進します。

Ice(アイシング)
怪我直後には患部を氷で冷やし、炎症や腫れを抑えます。1回につき15~20分程度を目安に、1日数回行うとよいです。

Compression(圧迫)
怪我した部分を軽く包帯で圧迫することで腫れを防ぎます。ただし、圧迫が強すぎないよう注意が必要です。

Elevation(挙上)
患部を心臓より高い位置に置くことで、腫れや内出血の軽減が期待できます。

完全に安静にするだけでは筋力が低下する可能性があるため、痛みが和らいだ後には軽いストレッチや手技施術、鍼施術、電気施術などを徐々に再開することが推奨されます。

また、痛みが軽減した後は患部を温めることで血行を促進することが重要です。この段階では柔軟性を高めるストレッチやマッサージ施術、筋肉を緩めるための電気施術や鍼施術を取り入れることで、筋肉の回復が早まります。