ばね指について

ばね指とは?

ばね指は「指の腱鞘炎」とも呼ばれており、更年期の女性に多い症状です。しかし、近年ではスマートフォンの使い過ぎなどが原因で発症する若い方も増加しています。

ばね指の根本原因は?

ばね指は、手や指を使う仕事やスポーツなどによる「手・指の使い過ぎが原因で起こる指の腱鞘炎」です。前腕の屈筋と手指とをつなぐ「屈筋腱」と、屈筋腱の通り道となる「靭帯性腱鞘」という組織が関連しています。屈筋腱が靭帯性腱鞘内を移動することで、腱と腱鞘が擦れて痛みを感じることが、症状のメカニズムです。また、擦れることで腱の一部が炎症を起こすと、腱鞘内を腱が移動する度に引っ掛かりが生じ、指がうまく伸ばせなくなります。がんばって伸ばすと、ひっかかりが取れて勢いよく伸びる「バネ現象」が見られます。

こんなお悩みはありませんか?

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ばね指になったらやってはいけないことは?
強制的な指の伸展ばね指の状態では、指を強制的に伸ばすような動作や指を引っ張る行為を避ける必要があります。

ばね指を悪化させないためには?
痛みが強い場合は安静や固定によるセルフケアが大切です。また、炎症が起きてすぐは温めるよりもアイシングなどで冷やすほうが良いです。

ばね指の安静期間は?
3~6週間は安静にして負担を抑えましょう。

ばね指はマッサージで治りますか?
腱や腱鞘に炎症がある状態で無理に伸ばしたりマッサージしたりするのは、患部に負担になる可能性があるので注意が必要です。

ほっといても治りますか?
炎症が軽い場合は指を一定期間安静にしていれば自然に治ることもあります。

ばね指に対する当院の考え

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ばね指になった際、腱や腱鞘に炎症がある状態で無理に伸ばしたり、マッサージを行ったりすることは、患部への負担になる可能性があります。ストレッチやマッサージにより痛みが増したり、こわばったりする場合は、安静にすることが重要です。

しかし、患部を放置することも悪化のリスクを高めます。症状が軽ければ、安静にすることで自然に軽減する可能性も少なくありません。ただし、症状が軽くても安静にできない環境では、指に負荷がかかり、状態が悪化してしまうことがあります。

症状の悪化を防ぐためにも、自己判断で対応せずに、まずは当院にご相談ください。

ばね指はなぜ起こるのか?

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ばね指は、糖尿病やリウマチ、透析患者によく発生しますが、持病がない方でも起こり得ます。主な原因としては、手や指の使い過ぎ、老化、ホルモンバランスの変化などが挙げられます。

使い過ぎに関しては、家事やスポーツのほか、現代人がばね指になる理由として多いのは「スマホやパソコンの使い過ぎ」です。手指を日常的に使う人は、腱や腱鞘に大きな負荷がかかり、炎症が起こりやすい傾向があります。

老化に関しては、加齢によって腱などの動きが悪くなるため、指に少しの負担がかかるだけでばね指になることがあります。

ホルモンバランスに関しては、50歳前後の女性や妊娠中・産後の女性に多い原因の1つです。女性ホルモンのバランスの変化により、腱などが傷みやすくなったり血流が悪くなったりすることで、ばね指になるリスクが高まります。

ばね指を放っておくとどうなるのか?

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先ほども前述したように、患部の放置も悪化のリスクを高めます。症状が軽ければ安静にすることで自然に軽減する可能性も少なくありませんが、症状が軽くても安静にできない環境では、状態が悪化し、指の引っ掛かりが戻らない、もしくは引っかかるときに曲がらないというふうに症状が進行する可能性もあります。

また、ばね指には進行度の分類があり、中等症以上の方で、指が曲がったまま、または伸びない状態を長期間放置すると、関節自体が硬くなることがあります。硬くなってしまうと、施術による改善が難しくなる場合があり、その場合には手術や長期のリハビリが必要になることがあります。

ばね指に効果的な当院の施術メニューは?

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ばね指に対する当院の施術法は、手の極みが効果が期待できます。
両手の指を伸ばして3秒キープしたあと、しっかりと握って2秒キープし、グーパーを行うストレッチや、指を握る方向とは逆に反らし、筋肉を伸ばしていくストレッチ、さらに、痛む指の関節を指の腹とつけ根ではさみ、指周りの筋肉を伸ばしていくストレッチなどがあります。また、オイルを使い血液の流れを促進し、筋肉の柔軟性を取り戻すこともできます。
指は意外に伸ばしきることが少ないため、普段はしない動きを繰り返すことで靭帯性腱鞘が引き伸ばされ、屈筋腱の柔軟性の回復が期待できます。

その施術を受けるとどう楽になるの?

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前述にもありますが、普段しない動きを施術により引き伸ばすことで、屈筋腱の柔軟性や血流の流れを促進させ、腱の引っ掛かりや炎症による痛みなど、ばね指による症状の軽減が期待できます。また、現代はインターネット社会によるスマートフォンの使い過ぎが増えており、手や腕のコリや冷えなど、さまざまな症状につながることがあります。初期のセルフケアも大切ですが、症状の悪化が見られた際には放置せず、お気軽に当院にご相談ください。

ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?

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ばね指を軽減するために必要な施術頻度は、毎日施術を受けることが理想ですが、週に2~3回の施術を受けることをお勧めいたします。施術を受けた後は楽になりますが、時間が空くと元の状態に戻ったり、症状が再発したりすることもあるため、1~2日空けてのご来院を推奨いたします。