
こんなお悩みはありませんか?
肩こりや背中の痛み
巻き肩が続くと、肩甲骨周りや首、背中の筋肉が常に引っ張られた状態になります。これが慢性的な肩こりや背中の痛みを引き起こす原因になりやすいです。
呼吸が浅くなる
胸が縮こまった状態になることで、肺が十分に広がりにくくなり、呼吸が浅くなることがあります。これが続くと、酸素供給が不足し、疲れやすくなったり、集中力が低下したりすることがあります。
姿勢の悪化
巻き肩は、猫背を引き起こし、全体的な姿勢が悪化する原因になりやすいです。これにより、見た目の印象が悪くなることもありますし、長期的には腰や膝への負担が増し、さらに他の体調不良に繋がることもあります。
頭痛
巻き肩によって首や肩の筋肉が緊張し、血行が悪くなることがあります。この緊張が原因で、緊張性頭痛を引き起こすこともあります。
腕や手のしびれ
巻き肩の状態が進行すると、肩から腕にかけての神経が圧迫されることがあります。これが原因で、手や腕にしびれや痛みが生じることがあります。
巻き肩について知っておくべきこと
巻き肩になりやすい方の特徴として、肩甲骨の動きが悪い傾向が見られます。
肩甲骨は、肩の動きや上肢の動作において重要な役割を果たす骨です。
1.腕の可動域の確保
肩甲骨は、腕の動きをサポートする重要な骨です。肩甲骨は鎖骨とつながっており、上腕骨と連携することで、腕をさまざまな方向に動かせるようになります。肩甲骨がしっかりと動くことで、腕の可動域が広がり、腕を上げたり回したりする動作がスムーズになります。
2.肩関節の安定性
肩関節は非常に可動性が高い反面、安定性にはやや乏しいため、肩甲骨がその安定性を支える役割を担います。肩甲骨は、肩の筋肉(特に肩甲骨周囲の筋肉)と連携して肩関節を安定させるため、無理な動作や外部からの衝撃に対する保護が期待できます。
症状の現れ方は?
1.肩こり
巻き肩が原因で肩周辺の筋肉が緊張し、血流が悪くなることが多く、それによって肩こりが生じることがあります。肩甲骨周辺や首の筋肉が硬くなると、慢性的な肩こりに悩まされる可能性があります。
2.背中や首の痛み
巻き肩によって肩甲骨が前方へ移動し、背中や首に負担がかかることで、痛みを感じることがあります。特に肩甲骨周辺の筋肉が引っ張られるため、背中や首の筋肉に痛みや違和感が生じやすくなります。
3.猫背
巻き肩は、猫背(背中が丸くなる姿勢)を招く原因の一つとされています。肩甲骨が前方に巻き込まれることで胸が縮こまり、背中が丸まりやすくなります。猫背の状態が続くと姿勢が乱れ、さらに肩こりや腰の不調の原因となることもあります。
その他の原因は?
1.長時間座っていることが多い方(デスクワーク・パソコン作業)
デスクワークやパソコン作業などで長時間同じ姿勢を維持している方は、肩甲骨が前方に巻き込まれやすくなります。前かがみの姿勢や、腕を前に伸ばして操作する動作が多くなるため、肩が内側に巻き込みやすい状態になります。
2.スマートフォンやタブレットを長時間使用している方
スマートフォンやタブレットを長時間使用すると、自然と頭が前方に出てしまい、肩が前に巻き込まれやすくなります。特に首や肩周辺の筋肉が緊張し、巻き肩が進行する要因となることがあります。
3.運動不足の方
肩甲骨周辺の筋肉を使う機会が少ないと、筋力が低下し、肩の正しい姿勢を維持する力が弱くなります。特に背中の筋肉(肩甲骨を引き寄せる筋肉)が弱くなると、巻き肩が起こりやすくなります。
巻き肩を放置するとどうなる?
1.肩こりや背中の痛みが慢性化する
巻き肩が進行すると、肩や背中の筋肉が常に緊張した状態になります。肩甲骨が前方に移動することで、肩周辺の筋肉に不均等な負荷がかかり、筋肉が硬くなって肩こりや背中の痛みが慢性化する可能性があります。そのまま放置していると、痛みが強くなり、日常生活に支障をきたすこともあります。
2.姿勢の悪化
巻き肩は、猫背を引き起こす原因の一つです。肩が前方に出ることで胸が縮こまり、背中が丸まりやすくなります。放置すると猫背が進行し、姿勢がさらに悪化するおそれがあります。悪い姿勢は見た目に影響するだけでなく、体調面にも悪影響を及ぼす可能性があります。
3.腰や膝への負担が増える
巻き肩が進行すると姿勢が悪化し、全身のバランスが崩れてしまいます。特に腰や膝への負担が増すことで、腰の不調や膝の痛みが生じることがあります。猫背や前かがみの姿勢が続くと腰に過度な負担がかかり、つらさが出る原因となることがあります。
4.スポーツや日常動作に支障をきたす
巻き肩が進行すると、肩や腕の可動域が制限される場合があり、スポーツや日常の動作に支障をきたすことがあります。特に腕を上げたり回したりする動作がしにくくなることで、運動のパフォーマンスが低下することが考えられます。
当院の施術方法について
巻き肩の軽減を目指す施術として、効果が期待できるのが、①姿勢矯正 ②猫背矯正 ③肩甲骨はがし の3つです。
1.姿勢矯正
骨格の位置やバランスを本来の状態へ整え、関節の動きを引き出す施術になります。巻き肩だけでなく、姿勢の乱れが気になる方や、骨盤の歪み、O脚などが気になる方にもおすすめです。
2.猫背矯正
主に上半身の筋肉に対してストレッチを加えることで、猫背の姿勢を整えていく施術です。猫背の状態が軽減されることで呼吸がしやすくなり、睡眠の質が気になる方(寝つきが悪い、起床時にすっきりしない、疲労感が取れにくいなど)にもおすすめです。
3.肩甲骨はがし
肩甲骨につながる筋肉にアプローチし、肩甲骨の可動域を広げていく施術です。巻き肩の軽減や肩こりのつらさを和らげることが期待できます。
軽減していく上でのポイント
巻き肩の方の多くは、姿勢が崩れている傾向があります。
姿勢の状態を軽減へ導くためには、1週間から10日ほどの間隔で施術を受けていただくことをおすすめしております。施術の間隔があきすぎてしまうと、身体が元の状態に戻ったまま施術を受けることとなり、軽減までに時間がかかる場合があります。巻き肩や姿勢の乱れを軽減するには、最低でも約半年から1年ほどかかるケースが多く見られます。これは、脳や身体が現在の不良姿勢を「習慣」として記憶してしまっているため、その悪い癖をリセットし、正しい状態を定着させていく必要があるからです。
そのほかにも、柔軟性を高めるためのストレッチや、筋力をつける運動なども取り入れることで、効果が期待できます。