悩みタイトル

股関節の違和感
→起き上がる際や立ち上がる際に股関節に違和感を感じることがありますが、原因不明で放っておいている方が多いです。

痛み
→歩き始める際に股関節に痛みが出るなど、常に痛いわけではなく動作開始時に股関節に痛みが出ることがあります。さらに、仕事に影響するほどの痛みを感じることもあります。

脚長差
→両脚の長さが合っていない気がする、立っている姿勢が傾いている気がするなど、なかなか自分では分かりづらいですが、意識をしてみるとどちらかの脚に体重が乗っていると感じる方もいます。

持続痛、夜間痛
→常に痛みがあったり、夜寝る時も痛くてなかなか寝付けずストレスとなる方もいます。変形性股関節症の症状だけではありませんが、だからこそ疾患を見逃しやすい自覚症状のひとつです。

臀部、膝等のこわばり(可動域制限)
→股関節ではなく臀部、大腿部、膝関節等にこわばりを感じることがあります。脚を上手く動かせないことでストレスを感じる方も多いです。

変形性股関節症に対する当院の考え

変形性股関節症は、原因不明の一次性股関節症と、基礎疾患に基づく二次性股関節症に分類されます。

一次性股関節症は、加齢に伴う軟骨細胞の機能低下や関節支持組織の弾力性低下など、退行性変性の結果として関節に変化が生じるタイプです。これに長期間にわたり機械的なストレスが加わることで、関節の損傷、変形、修復が進行することがあります。

一方、二次性股関節症は、先天的な要因や後天的な変形が発症の基になるタイプで、多くは発育性股関節の形成不全などが関与します。
主な症状としては痛みが挙げられますが、股関節の痛みだけでなく、臀部、大腿部、膝関節部にも症状が広がることがあり、運動時や歩行時に痛みを感じることがあります。

この疾患は進行性であり、無視すると手術が必要になる場合や筋肉が減少する可能性もあるため、早期の適切なケアが重要です。しっかりと早期に施術を受けて、健康な生活を目指しましょう。

変形性股関節症を放っておくとどうなるのか

変形性股関節症は、進行段階に応じて初期股関節症、進行期股関節症、末期股関節症の3つに分けられます。

初期股関節症では、関節軟骨が摩耗し傷つくことがあります。この過程では軟骨下骨に負担がかかり、軟骨下骨の硬化が確認されます。さらに関節の隙間もわずかに狭まります。

進行期股関節症では、関節軟骨の摩耗や変性が広範囲に進行し、関節の隙間が明らかに狭まることが特徴です。

末期股関節症になると、関節軟骨がほとんど消失し、骨同士が直接接触するため、激しい痛みが発生します。また、レントゲンで明らかな関節の変形が見られます。

変形性股関節症は、股関節周囲の筋力低下や脚やお尻の変化も伴うことがあり、脚の長さにも違いが生じることがあります。

変形性股関節症の軽減方法

関節軟骨は血管や神経が存在せず、栄養の補給や老廃物の排出といった代謝が限られています。そのため、関節軟骨の損傷や摩耗は再生が難しく、一度進行し始めると難しい状態になります。早い段階で対策を講じて進行を抑えることが非常に重要です。

また、日常生活や仕事においても注意が必要です。例えば、重い物を持ち運びする作業を避けたり、適切な靴を選んで踵への負担を減らすことができます。体重をコントロールすることも痛みの軽減に繋がります。

これらの軽減方法が難しい場合は、股関節への負担を減らす具体的な方法を考え、自分に合った対策を見つけることから始めることが良いでしょう。股関節への負担軽減は、自然な症状の軽減に繋がることがあります。

変形性股関節症の軽減に効果的な当院の施術メニューは?

変形性股関節症には、保存療法(手術以外の施術)と手術の2つのアプローチがありますが、当院では手術ができないため、保存療法を提供しています。
その中でも、運動療法は非常に効果が期待できる施術法の一つです。変形性股関節症の進行度合いに関係なく、運動療法は重要な施術法になります。

当院では、変形性股関節症に対する効果的な施術メニューとして、下半身の筋膜と筋肉にアプローチする「筋膜ストレッチ」と「下半身矯正」を行っています。

「筋膜ストレッチ」では、股関節周りの筋膜を緩めることで筋肉も柔軟性を取り戻し、股関節の可動域を拡げ、こわばりや痛みを徐々に軽減させます。

「下半身矯正」では、筋肉の緊張をほぐしながら骨格の調整を行い、筋肉と骨格の両面からアプローチすることで、より効果が期待できます。

また、ストレッチや矯正といったメニューは変形性股関節症だけでなく、患者様一人ひとりのお悩みやさまざまな症状に対応できる施術メニューとなっています。
当院ではお身体の不調やお悩みに寄り添った施術メニューを幅広く提供していますので、お気軽にご相談ください。

その施術を受けるとどう楽になるのか

筋膜ストレッチは骨盤周りと下半身の筋膜にアプローチします。主に腸腰筋、臀筋、ハムストリングス、大腿四頭筋、腓腹筋、ヒラメ筋などが対象となります。
中でも腸腰筋は、背骨から腸骨さらに大腿骨まで伸びる大きな筋肉で、インナーマッスルといって姿勢の維持に関わるため、股関節周りの筋肉の中でも大事な機能を果たしています。日常生活で歩行や座っているとき、腰を曲げたり股関節を曲げたりする際に使用される筋肉です。
そのため、腸腰筋を適切にストレッチすることで、股関節の違和感を軽減し、痛みの緩和や股関節、臀部のこわばりを徐々に取り除くことができます。

下半身矯正では、筋膜ストレッチと同様に股関節周りの筋肉を緩めつつ、骨格を正しい位置に調整することで、違和感を軽減し、こわばりを解消していきます。
特に、リモートワークが増える中で体を動かす機会が減少し、お悩みを抱える患者様からは「連日の仕事でも疲労が溜まりにくくなった」「段々と自分の身体の変化を実感できていて嬉しい」といった喜びの声を多くいただいております。

軽減するために必要な施術頻度は?

変形性股関節症は、その症状が軽減される見込みが十分にあります。ただし、症状の進行具合や施術方法に応じて、軽減までの期間は異なります。
保存療法の場合、通常は3ヶ月程度の期間が必要とされます。一方、手術を受ける場合には、2~3週間程度で改善が見られることがあります。

当院で提供している施術メニューについても、最低で3ヶ月間の施術期間が必要となります。これは、体内の細胞が生まれ変わるサイクルが通常3ヶ月周期であるためです。
詳しく説明すると、施術を始めて3ヶ月後にはお身体の変化が感じられ、6ヶ月後には不調が軽減され始め、9ヶ月後には筋肉や骨格が正しい位置に調整され、12ヶ月後には脳がそれを記憶し、その状態を維持できるようになります。

変形性股関節症の主な原因は筋肉の異常です。したがって、筋膜ストレッチなどの施術を継続すればするほど、お身体は良好な状態に向かいます。

週に1回の通院から始めてもかまいませんし、お仕事終わりに毎日通われている方もいらっしゃいます。自身に合った施術頻度を見つけるためにも、ぜひ当院にご来院いただければと思います。