こんなお悩みはありませんか？
急にダッシュした時に痛くなった
→急激な動き、関節のズレ、筋肉の疲労、バランスの悪さ、筋肉の柔軟性の低下などが挙げられます。損傷部の筋肉が硬くなると、同じ場所に繰り返し損傷を起こしやすくなると考えられます。
歩くと痛みを感じる
→日常生活での移動時に、ふくらはぎに大きな負荷がかかると、重症の場合は地面に足をつけるだけでも激痛が生じることがあります。
スポーツ後に痛みがある
→特にハムストリングに起きやすいのが特徴です。急なスタートダッシュをすると、筋肉にかかる負荷が大きく、耐えきれなくなることがあります。
パチンと断裂音のような音が聞こえる
重いものを持ち上げた時に痛みを感じた
肉離れで知っておくべきこと
肉離れとは、筋肉が強く収縮したときに、筋繊維や筋膜の一部が損傷したり断裂したりする状態です。ダッシュやジャンプなどの急な動作を行ったときに起こりやすく、受傷した瞬間に激しい痛みを感じ、それ以上動けなくなります。ただし、肉離れは疲労の蓄積や加齢が原因で起こりやすいです。そのため、日常生活でも瞬発的な動きをしたときに肉離れを起こす可能性があります。
太ももやふくらはぎの筋肉は肉離れが起こりやすい箇所です。肉離れが起こる前兆として、筋肉が硬くなり、こわばった感じがしたり、太ももに違和感を覚えたりするケースが多く見られます。
肉離れは、別名「筋挫傷」とも呼ばれる筋肉の怪我です。筋肉が裂けたり破れたりする筋断裂の一種で、一般的には束になった筋繊維の一部断裂が肉離れです。
症状の現れ方は？
肉離れの典型的な症状として、まず肉離れを起こした瞬間に『ブチッ』や『バチッ』といった筋肉の断裂音が聞こえ、その直後から痛めた筋肉に強い痛みが出て、歩くことが困難になります。ただし、肉離れの際に必ずしも断裂音が聞こえるわけではありません。
肉離れを起こした部分を押すと強い痛みがあり、筋肉に対して曲げ伸ばしをして収縮運動を起こさせると、さらに強い痛みが生じます。やがて、切れた部分に腫れや皮下出血が見られるようになります。損傷の程度によっては、筋肉の切れた部分がへこんでいるのが見ただけでわかることがあり、触れてみるとその部分がわかることもあります。
その他の原因は？
肉離れは、筋肉の強い収縮とともに、逆に強く引き伸ばされるような方向の力が加わったときに起こりやすいと考えられています。具体的には、急なダッシュやストップ、ジャンプからの着地などのタイミングで多発します。筋肉疲労の蓄積や加齢、ウォーミングアップの不足などは、肉離れを引き起こす要因となります。
季節の変わり目など、気温差が激しい時期は、血液循環が悪くなりやすく、筋肉の柔軟性が低下しやすいため、筋肉が切れやすくなります。そのため、季節の変わり目に肉離れが多く見られることも特徴です。
肉離れは筋肉が急激に引き伸ばされることで筋繊維が切れてしまい、熱感や炎症性の痛み、腫脹、皮下出血が生じます。軽度の場合、自力で歩行は可能ですが、痛みを伴います。重度になると、痛みが強く、自力で歩行が困難な場合もあります。
肉離れを放置するとどうなる？
肉離れを放置してしまうと、いくつかの問題が生じる可能性があります。
まず、筋肉の損傷が悪化し、筋肉の回復が遅れることがあります。軽度の肉離れでも、適切な処置を受けないと、痛みや腫れが持続し、日常生活や運動に支障をきたす場合があります。また、筋肉の柔軟性や強度が低下し、再発のリスクが高まります。
さらに、他の筋肉や関節に負担がかかり、代償動作によって新たな怪我を招くこともあります。早期の対処が重要で、専門医での診断と適切な施術を受けることで、早期回復が期待できます。放置せず、早めの対応が必要です。
当院の施術方法について
当院での肉離れの施術方法は、RICE処置を行います。
（Rest 安静）
まず安静にして、損傷部位の腫れや血管・神経の損傷を防ぎます。テーピングを行うなど、損傷部位を固定する処置です。
（Ice 冷却）
冷却は、低酸素障害にともなう細胞壊死や腫れを抑えるために行います。氷を入れた袋を患部にあてて15～20分ほど冷却します。患部の感覚がなくなってきたら外し、同じ処置を1～3日程度繰り返します。
（Compression 圧迫）
患部の内出血や腫れを防ぐために行われるのが圧迫です。腫れると思われる部位にスポンジやテーピングパッドをあて、さらにテーピングなどで強めに固定します。
（Elevation 挙上）
腫れの防止や軽減のために挙上します。損傷部位を心臓より高くすることで腫れを防げますが、損傷部位が変形している場合など、状態によっては避けたほうが良い処置です。
他にも、電気療法による痛みの緩和や鍼施術による筋緊張の緩和など、様々な施術方法がございます。
【鍼施術】
受傷してから患部に刺鍼や鍼施術を行うことで血流を良くし、回復を早めることが期待できます。鍼の効果には血流促進と鎮痛効果があり、腫れなどの炎症が早く引くことが期待されます。
【EMS（電気治療）】
患部に電気を施し血流を良くすることで筋肉の回復を早める施術を行います。
改善していく上でのポイント
肉離れは、急激な筋肉の収縮や伸びによって起こります。軽減していくために、RICE処置を行うことを心がけましょう。
適切な休息を取りつつ、痛みが軽減したら、ストレッチやリハビリを始めていきます。ただし、無理をせず、段階的に行うことが大切です。また、栄養バランスの良い食事を心がけることで、回復をサポートすることが期待できます。
動かせるようになってくると予防として、運動前はストレッチやウォーミングアップで筋肉を温めておくことが重要です。日ごろから筋肉を動かすように意識して、筋力を落とさないことも大切です。入浴中もマッサージをして、筋肉を冷やさないようにすると、冬場の手軽な肉離れ予防になります。
運動後のストレッチもおすすめです。肉離れの防止になるうえ、疲労回復を早める効果が期待できます。
