ストレートネックはここ数カ月、数年で起こったことではありません。小学生の時からの姿勢の悪さが、今の姿勢を作り上げているため、昔から姿勢が悪いと大人になって症状が出てきます。今の時代、小学生からスマートフォンやパソコンを持っているのが当たり前となっています。スマートフォンを持つ手は体の前方下方向に位置するため、それを見るために自然と頭部は肩口よりも前に突き出ます。それが首へのダメージとなり、さまざまなトラブルに発展します。
本来、首の骨は重たい頭部の衝撃を吸収するために緩やかな前弯カーブを描いています。頭部の重さはボーリングの球ほどの重さがあるため、頭が前に突き出ると頸椎の前弯カーブが損なわれ、頸部がストレートになります。これがストレートネックです。頭の重さがダイレクトに首や肩周りへの負荷となることがわかります。その状態が何十年も続くと、首は徐々にストレートネックになります。

日常生活ではスマートフォンやパソコンを見る時に、うつむくような姿勢をとっている方が非常に多く見られます。こうした姿勢は首に負荷を与え、首回りの筋肉が緊張して硬くなってしまいます。スマートフォンやパソコンを使用していて肩こりや首に痛みが生じる場合、姿勢が悪くなっていることが考えられます。さらに、使用している枕の高さが高すぎると、首がまっすぐ伸びた状態になってしまいます。毎日この状態が続くことで、首が伸びた状態で固まってしまい、ストレートネックの原因となる可能性があります。朝起きて首に痛みがある場合は、枕の高さが合っていない可能性があります。

首の骨が正常な位置にある場合、血液はスムーズに流れますが、ストレートネックの状態だと、血液の流れ道や気の流れ道に負担がかかり、気血の巡りが悪くなります。その結果、肩こりや首こり、冷え、イライラ、不眠など、様々な不調につながる可能性があります。徐々に進行すると、猫背になりやすく、寝違いや顎関節痛、手や腕に痺れ、耳鳴り、頭痛、めまい、吐き気など、痛みや強い違和感を感じやすくなります。この段階になると、軽減には時間がかかることが多いとされています。さらに進行すると、ヘルニアや自律神経失調症になることがあるとも言われています。この場合は、病院で手術が必要となる恐れがあるため、軽減がしやすい段階で対処するのが最も重要です。

ドライヘッド矯正では、頸部から頭部への表層の筋肉にアプローチします。年々増え続けている情報社会の発展に伴い、デスクワーク環境やテレワークの増加、またスマートフォンの普及率の上昇が見られます。これにより、首や肩の症状が非常に多くなっています。長時間同じ姿勢でいることによる首や肩のだるさや辛さ、画面や資料を長時間凝視することによる眼精疲労、さらにブルーライトによる脳の覚醒が引き起こす睡眠障害などを訴える方が増えています。当院では、これらに焦点を当てることにより、現代社会における最大の悩みである慢性的な症状の軽減が期待できる施術を行っています。

頭の重さは体重の1割だと言われています。男性の場合、6～7kg、女性の場合は4～5kgが平均です。常に同じ姿勢や体制で頭部の重さを支える頸部や肩回りには、日常的に非常に大きな負担がかかっています。ドライヘッド矯正を行うことにより、頭部から頸部、肩回りへの負担を取り除くことができます。実際に寄せられたお声では、『頭が軽くなった』『首肩回りがすっきりした』『ぼんやりしていた視界が広がった』など、たくさんの声をいただいています。

ドライヘッド矯正による軽減は、個人の私生活や環境により大きく異なります。基本的には、施術初期で数日間効果を実感できる方が多いですので、最低でも1週間に3～4回施術を行うことが理想です。その場合、1～3ヵ月で効果を実感してくる方が多いです。症状を安定させるためには、3～6ヵ月施術を継続することにより、現在の症状の軽減が期待できます。通院と並行して、自宅でのセルフケアとして、首肩回りのストレッチを毎日行うことも重要です。

施術頻度の継続が難しい場合、その分長期間にわたって施術を行い、徐々に現在の症状の軽減が期待できるように進めていくことが可能です。