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こんなお悩みはありませんか?

野球肩・野球肘_イメージ1

病院に行ったら「安静に」「投球禁止」といわれるだけ… 
「手術しかない」といわれたけど手術はしたくない… 
近くの整骨院や整体にいってもなかなか良くならない… 
専門的にみてほしいけどどこに行ったらいいかわからない 
自分の投球動作のどこが悪いのかわからない 
痛みで思うように練習ができずライバルに差をつけられる 

上記のお悩みや投球時に肘や肩が痛む場合は、「野球肘・野球肩」を発症している可能性があります。
名前の通り、野球の投手に多い肘、肩の障害になります。

特に成長段階のお子様の野球肘、野球肩には注意が必要です 
無理をすることで成長軟骨を痛め、後遺症を残す可能性があります 

最初は軽い痛みかもしれませんが、早期から対処することが大切です。

野球肩・野球肘について知っておくべきこと

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野球肘・野球肩は、ボールを投げすぎることによって起こる、肘や肩の障害のことを指します。
野球選手、主にピッチャーに患者が多いことから、野球肘や野球肩と呼ばれています。
成長期のお子様(小学生~中学生)に発症しやすく、投球時に強度の弱い軟骨にストレスが集中し、炎症が起こることが考えられています。

野球肘は次の3つのタイプに分けられています。

内側型
肘内側に付着する腱や靭帯、軟骨を痛めたタイプになります。
ボールを投げる際、肘の内側に伸ばされるストレスが加わることで、損傷が起こるといわれています。

外側型
肘外側の軟骨や骨を痛めたタイプです。
投球時、肘外側の骨同士が衝突を繰り返すことで、損傷が起こるといわれています。
軟骨の壊死や変性が生じてしまうため、内側型よりも症状が重度になるケースが多くなっています。

後方型
肘後方の軟骨や骨を痛めたタイプです。
ボールを投げた後に肘を伸ばす動き(フォロースルー)で筋肉の牽引を受けたり、骨同士が衝突したりして損傷が起こるといわれています。

症状の現れ方は?

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投球時の肘の痛みが、野球肘の主な症状です。症状が悪化すると、日常生活においても肘の曲げ伸ばしや前腕をひねる動作、ものを握る動作などで痛みやしびれを生じる場合があります。
痛みの主な原因としては次の例があげられます。

1.オーバーユース
繰り返される投球動作で、肘や肩周辺の組織に損傷が積み重なり、痛みにつながることが考えられています。
野球に限らず、バレーボールや水泳、テニスなど腕を大きく動かす運動によっても、野球肘・野球肩の症状を起こす可能性はあります。

2.不適切なフォーム
投げ方の問題で、肩や肘に余計なストレスをかけている場合があります。
特に肩関節の動きに頼った投げ方(手投げ)になっている方は、注意が必要です。
手投げのフォームでは、投球時に肩の伸展(腕を後ろに伸ばす動き)や、肘の外反(肘が外側に曲げられる動き)が強まるといわれています。

3.背部や肩、肩甲骨周囲の筋力不足・機能低下
肩甲骨の上を上腕骨が動くことで、肩の回旋(腕のしなり)が作られています。
しかし、筋力低下によって土台部分である肩甲骨が機能していない場合は、肩関節や肘の動きに頼ってボールを投げることとなり、負担を強めてしまう場合があります。

その他の原因は?

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関節ねずみは野球肘の中で最も重症になる障害の1つです。ひどくなると関節軟骨の一部がはがれて関節ねずみとなったり、肘が変形して動きが悪くなったりします。初期に発見されれば投球禁止で軽減が期待でき、手術はしなくてもすむ場合が多いのですが、末期になると手術が必要となり、手術をしても肘の動きの制限や変形が残ってしまうこともあります。
関節の間に鼠(ねずみ)がはさまると急激な痛みとともに肘が動かせなくなり(ロッキング)、関節損傷を助長し、変形性関節症の進行を早めることになります。
関節ねずみが関節内で移動すると、関節の曲げ伸ばしをした時に遊離体と軟骨が擦れ合い、強い痛みを生じやすいです。この痛みは動作に伴って悪化し、歩行や運動が困難になる場合もあります。

野球肩・野球肘を放置するとどうなる?

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野球肘を放置すると、肘の靭帯や腱に慢性的な損傷を引き起こす可能性があります。初期段階では痛みや腫れが軽微ですが、時間が経つにつれて痛みが悪化し、可動域が制限されることがあります。さらに、投球フォームの不具合や代償動作により、肩や手首にも負担がかかり、他の部位の怪我を引き起こすリスクが高まります。最終的には、手術が必要な重度の状態に進行することもあるため、早期の診断と適切な施術が重要です。適切な休息やリハビリを行わない限り、競技生活に大きな影響を与えることになる可能性があります。

当院の施術方法について

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野球肘の施術方法には、まず安静が重要です。痛みの軽減が期待できるように、アイシングやリハビリテーションが必要で、筋力強化や柔軟性を高めるストレッチを行います。当院ではストレッチ、電気器具を使った筋力トレーニングを用意しており、安静にした状態で負荷をかけず筋力を鍛えることが可能です。
重症の場合は、ステロイド注射や手術が検討されることもあります。また、投球フォームの見直しや、投球量の管理も重要です。適切な施術を行うことで、早期回復と再発防止が期待できます。医師や理学療法士と連携し、個別のプランを策定することが大切です。

軽減していく上でのポイント

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急性期は、投球を休止して患部を安静に保つことが大切です。
対応が早ければ早いほど、症状も早期に軽減が期待できます。
ランニングや補強運動など、肩や肘に負担のかからないトレーニングを取り入れると良いでしょう。

また熱感がある際は、氷枕や保冷剤などを当てて患部を冷やしてください。
冷やすことで周辺の血管が収縮し、腫れの軽減が期待できます。
15分ほどアイシングし、痛みや熱が戻るようであれば再度冷却するを、1~3日ほど繰り返しましょう。

ストレッチで前腕の緊張をゆるめることで、肘の痛みを緩和できる場合があります。
肘を曲げた状態で反対側の手を使い、手首を反らせるようにストレッチを加えましょう。
また、指を一本一本反らせるストレッチも、野球肘の症状の軽減が期待できます。