産後腰痛とは?
妊娠中は、赤ちゃんが産道をスムーズに通るために妊娠初期からホルモンの影響を受けて、骨盤や筋肉、関節が緩んだ状態になります。産後は、骨盤が歪んだ状態で生活や育児を続けることで腰痛に繋がることがあります。産後の腰痛は、出産後に表れる身体の変化の1つとしてよく見られるマイナートラブルの1つです。体力の低下や姿勢の変化、肩こりと同じように表れるもので、出産に伴う体の変化や育児における抱っこやおんぶなどの物理的な負担が特に腰痛を引き起こしやすくしています。
実際に子育てをしているお母さんの69%が腰痛を抱えており、特に0歳児のお母さんでは75%にのぼります。さらに、出産年齢に関係なく腰痛に悩むお母さんが増加しています。
産後腰痛の根本原因は?
★ホルモンによる影響
出産後の腰痛にはホルモンが関係しています。出産中は骨盤を広げるため「リラキシン」というホルモンが多く分泌されます。「リラキシン」が分泌されることで子宮周囲の靭帯が緩むとされていますが、この靭帯の緩みが骨盤の歪みを引き起こし腰痛につながることがあります。
★腹筋低下による影響
腹筋は姿勢の保持や内臓を支える役割を果たしていますが、妊娠中は子宮が大きくなることで腹筋が引き伸ばされます。この物理的な作用に加え、リラキシンやエストロゲンといったホルモンの影響により「腹直筋離開」という状態が引き起こされることがあります。腹直筋離開とは、白線と呼ばれる腹直筋の中央を縦に走行する線が引き伸ばされ、腹直筋が左右に離れてしまう状態のことです。これにより、姿勢保持が難しくなり、腰痛を引き起こしてしまうことがあります。
★婦人科疾患による影響
安静時にも続く腰の痛みの場合、婦人科疾患の可能性も考えられます。例えば、子宮筋腫や子宮内膜症では、筋腫が大きくなることで周辺の臓器や神経を圧迫し、腰の痛みとして表れることがあります。
こんなお悩みはありませんか?
だっこした時に腰が痛くなる
産後から腰痛がひどくなってる
骨盤まわりに痛みや不快感がある
出産後の体型が気になる
尿漏れや便秘がひどい
産後腰痛に対する当院の考え
妊娠や出産によって骨盤は徐々に開き、また「リラキシン」というホルモンの分泌により骨盤が緩みやすくなります。その結果、骨盤の歪みが不調を引き起こす可能性があります。
産後骨盤矯正により骨盤を整えることが必要です。骨盤の歪みは内臓機能の低下を招き、産後に体型が戻りにくい原因にもなります。このような不調を軽減する施術が「産後骨盤矯正」です。産後1ヶ月以降から半年までに施術を受けることが理想です。定着するまでは週に2回の施術をおすすめします。定着してきたら、週に1回程度のメンテナンスでのご来院をおすすめします。
気になる方は、一度当院までお越しください。
産後腰痛はなぜ起こるのか?
授乳やだっこ、オムツ替えなど、産後は育児によって姿勢に変化が起こります。いずれも腰に負担がかかりやすい姿勢になることが多いですが、育児の最中は自身の身体のことを気にする余裕がないかもしれません。例えば、前屈の姿勢は骨盤や腰椎、腰の筋肉に負担がかかります。産後に筋力が低下した状態で育児を行わなければならないため、このような理由から腰痛を感じる方が多いでしょう。
また、育児に追われてご自身の身体を気にする余裕がないまま生活を続けることで、骨盤のズレは日々悪化する可能性があります。
産後腰痛を放っておくとどうなるのか?
産後の歪んだ骨盤を放っておくと、肩こりや腰痛が軽減しても再発を繰り返す可能性があります。その結果、慢性的な症状に発展することがあります。また、下半身太りや産前の体型、体重に戻らないこと、尿漏れや便秘の原因となることがあります。
リラキシン(女性ホルモンの一つで、主に妊娠中に分泌量が増え、関節や靭帯を緩める作用があります)は、産後2ヶ月近くまで分泌されています。産後の骨盤を正しくケアできていないと骨盤が開いた状態や歪んだ状態で固まってしまう可能性が高くなります。このような状態になると、体重が戻りにくくなることがあり、体重が元に戻っても体型が変わってしまうことがあります。台形のお尻や下半身の太り、お腹のぽっこりなどが見られることがあります。
産後腰痛に効果的な当院の施術メニューは?
★産後骨盤矯正
妊娠や出産で不安定になった骨盤や関節をリセットするだけでなく、産前よりもベストな状態にする施術です。産後2ヶ月目から施術が可能となっております。
★楽トレ
姿勢を保持するのにとても重要な上半身と下半身をつなぐ唯一の筋肉「インナーマッスル」を鍛える施術です。インナーマッスルを鍛えることで、「姿勢の維持」「腰痛の予防」「代謝のアップ」「足を上げやすくなる」「反り腰の軽減」などが期待できます。
その施術を受けるとどう楽になるの?
★産後骨盤矯正
妊娠や出産によって骨盤が開いてしまうことがあります。この開いた骨盤により、腰痛、尿漏れ、便秘、不快感が生じることがあります。骨盤を正しく矯正することで、骨盤の歪みが軽減され、産後の腰痛の軽減が期待できます。
★楽トレ
妊娠や出産でお腹が大きく膨らむことで、腹筋が引き伸ばされてしまいます。楽トレを行うことでインナーマッスルを鍛え、引き伸ばされた筋肉を元の状態に戻すことができます。これにより、姿勢の維持や腰痛の軽減が期待できます。
産後腰痛を軽減するために必要な施術頻度は?
骨盤矯正は、産後2ヶ月目から通い始めることが推奨されています。最も効果が出やすい時期は産後2ヶ月目から6ヶ月です。
「リラキシン」という靭帯を緩める作用のあるホルモンは、産後に徐々に分泌が減少します。緩くなった靭帯は約半年をかけて元の状態に戻るとされています。この比較的柔らかくなっている6ヶ月間を利用して骨盤や体の歪みを正していくことが理想的なタイミングとなります。最初のうちは週に2回を目安に通っていただき、施術が定着してきたら週に1回を目安に通ってください。