変形性股関節症 | 上板橋駅前接骨院

変形性股関節症の痛みは、主に股関節に生じます。足の付け根の骨が変形して起きるため、そこに痛みが集中して発生します。
また、片方の足の付け根だけに痛みが出る場合が多いのも特徴的です。

変形性股関節症になると、痛みを緩和するために自然と重心が左右どちらかに偏ってしまうことがあります。その結果、膝や腰に負担がかかり、膝の痛みや腰痛を引き起こすことがあります。

初期症状では痛みがなく、変形性股関節症と気づくのが遅れることもあります。
そのため、日常生活での姿勢の意識や適度な運動を心がけることが重要です。

変形性股関節症を放置すると、まず大腿骨頭（大腿骨と骨盤で股関節を構成する部位にある骨）と臼蓋（大腿骨頭が収まるお椀のような形状をした股関節を構成する際に重要な部位）がすり減り、左右の脚の長さに差が出てきて、歩行時に身体を左右に揺らしながら歩くようになります。
その結果、姿勢不良の状態で歩くことになり、背中や腰、臀部、膝などの筋肉や関節にも負担がかかり、腰痛などが同時に発生してしまいます。

さらに症状が進行すると、人工関節や骨切り術などの手術が必要になり、重症の場合は車椅子生活を余儀なくされることもあります。

変形性股関節症の軽減方法としては、手術療法と保存療法があります。

手術療法では、人工股関節置換術や関節鏡手術が行われます。
人工股関節置換術では、股関節を構成する骨盤と大腿骨頭を人工物に置き換える手術であり、関節の痛みの原因を取り除くことができます。手術後の痛みの軽減が早く、確実性に優れていますが、人工関節特有の脱臼や耐久性の問題があることも考慮する必要があります。
関節鏡手術は内視鏡を用いて関節軟骨の傷んだ部分を削って滑らかにする手術であり、炎症を軽減する効果があります。

一方、保存療法では、運動療法と薬物療法が主な方法となります。
運動療法では、股関節周辺の筋力強化とストレッチを行い、股関節の安定性を向上させて痛みを軽減し、症状の進行を遅らせることが期待されます。

薬物療法は、関節の変形を抑制する効果はありませんが、痛みの緩和を目標とした施術になります。

変形性股関節症の根本的な対処は難しいですが、症状の軽減に効果があるメニューとして、全身矯正と骨盤はがしがあります。

全身矯正は変形性股関節症の原因ともなる不良姿勢にアプローチできる施術です。
骨格に対して行う施術で、全身の歪みにアプローチすることができます。特に骨盤の歪みに対して行う手技が効果的です。

骨盤はがしは、骨盤周りの筋肉（大臀筋・中臀筋・小臀筋・梨状筋）にアプローチを行い、固まりやすい骨盤周りの筋肉をほぐしていきます。これにより、股関節にかかるストレスを軽減する効果が期待されます。
また、骨盤周りの筋肉がほぐれることで腰痛にも効果が見られます。

施術を受けることによって姿勢不良と骨盤周りの筋肉の柔軟性を向上し、変形性股関節症の進行を遅らせ、痛みの軽減を図る効果が期待できます。

ただし、上記の全身矯正と骨盤の施術はあくまでも変形性股関節症の進行を遅らせることと痛みの軽減が期待できるものであり、変形性股関節症を根本的に対処するものではありません。
時間を重ねることにより変形性股関節症は少しずつ進行していき、対処できなくなる場合もあります。その場合は人工股関節置換術や関節鏡手術を検討することになります。

根本的な対処を行うことはできませんが、症状の軽減と進行を遅らせるためには、週1〜3回の頻度で施術を受けることをおすすめします。

また、施術だけでなく、自宅での臀部やももの裏などの筋肉をストレッチすることで、より効果を上げることができます。
特に筋肉の緩みやすいお風呂上がりにストレッチを行うことがおすすめとなっています。

当院では、施術だけでなく、お客様に合わせた適切なストレッチや日常生活での注意点についてもご案内しております。
変形性股関節症による症状を軽減し、お客様の快適な生活をサポートするために、専門の施術を提供してまいります。お気軽にご相談ください。