ばね指


ばね指とは?
指に発症する腱鞘炎の一種と言われています。指の付け根に炎症が起こり、痛みが発症します。朝方に痛みが伴うことが多く、日中は指を動かしていると軽減してくるのが特徴です。また、女性ホルモンとの関連性も強いと言われており、比較的女性に多く発症します。男性でも発症することがありますが、その大半は指の使いすぎが原因であり、スマートフォンやパソコンでのキーボード作業を多く行う方が発症しやすいとされています。
ばね指の根本原因は?
主にスマートフォンやパソコンでキーボードを打つ作業や、ピアノや弦楽器などを行っている方では、指の細かい動きが多くなります。そのため、指を使いすぎてしまい、指の腱が炎症してしまうことで、痛みが発生し、指が動かしづらくなることがあります。これがばね指の原因となります。また、性別によって原因が異なる場合があります。女性では、女性ホルモンによる関連性が高いとされており、妊娠後期や更年期に発症することが多いのが特徴です。一方、男性では、指の使いすぎが原因となることが多く、特にデスクワークや手元で細かい作業を行う方に多く見られます。発症した場合、炎症を軽減するためには患部を安静に保つことが必要です。
こんなお悩みはありませんか?
指の付け根が腫れていて痛みがある
指が動かしづらい
朝方に痛みがあり日中になると痛みが落ち着く
デスクワークしている時に指が痛む
スマホを使いすぎて指の付け根が痛んできた
このようなお悩みがある方は「ばね指」の可能性があります。「ばね指」はそのまま使いすぎてしまうと、指の曲げ伸ばしで引っかかってしまう「ばね現象」という症状になってしまいます。
ばね指に対する当院の考え
ばね指は、最初は軽症で腱鞘炎のような感じですが、放置しているうちに少しずつ症状が進行することがあります。ばね指は使い過ぎによって起こる症状です。ですので、安静にするのが一番良いのですが、手は日常生活でよく使うことが多く、安静が困難な部位でもあります。そのまま放置していると、今度は関節が硬くなる「拘縮」が起こることがあります。「掴む」「握る」「物を持ち上げる」といった基本的な動作さえも難しくなり、仕事や家事に大きな支障をきたすようになります。拘縮を起こすと、施術はより困難になり、手術が必要になることもありますので、そうなる前に早期の施術と正しいケアを行うことが大切だと当院では考えています。
ばね指はなぜ起こるのか?
ばね指は、元々日常生活やスポーツで指を使い過ぎることによって腱鞘炎の症状が出てくることがあります。本来であれば、腱鞘炎の症状が出た場合には安静にしていただくことで炎症が治まることが期待されます。しかし、腱鞘炎の症状が軽減しないまま使いすぎることによって、ばね指の症状が出てしまいます。日常生活でばね指になってしまう大きな要因としては、以下が挙げられます。
家事(洗濯や料理)などで同じ動きを繰り返し、休むことができない
パソコンやスポーツで指を日常的に使うことが多い
ホルモンバランスの乱れなどで、炎症を抑える成分の分泌が少なくなっていること
基本的には、ばね指になると指自体の動きがスムーズでなくなり、指の腱にしこりができてしまうことがあります。そういった症状になる前に、適切な施術を受けることが大切です。
ばね指を放っておくとどうなるのか?
指の腱がずれないように、バントで通る位置が固定されています。ばね指は、バントの中を腱が通り過ぎる際に引っかかってしまい、指がカクンとスムーズに動かなくなることがあります。適切な施術を受けていただければ、症状が軽減することが期待できますが、ばね指の状態を放っておいたまま生活を続けると、腱がさらに太くなり、バンドを通り抜けることができなくなります。その結果、指が曲がり切らない、伸び切らない「ロッキング」のような状態になってしまいます。また、ばね指や腱鞘炎を放置すると、将来的に関節の変形を引き起こすリスクが高くなるため、放置せずに医療機関や接骨院などで適切な施術を受けることをお勧めいたします。
ばね指に効果的な当院の施術メニューは?
まず一つ目は「鍼灸施術(はりきゅう)」です。
こちらは鍼とお灸を使用する施術となっております。鍼灸には抗炎症作用や鎮痛作用があるため、使いすぎによるばね指の痛みや症状を軽減が期待できます。鍼と聞くと怖いイメージもあるかもしれませんが、できる限り細い鍼を用いて施術させていただきますのでご安心ください。
続いて二つ目は「手の極み」です。
こちらは肘から下の筋肉を手技で緩めたりストレッチしたりする施術となっています。
指を動かす筋肉は腕から肘周りに付着していることが多いです。また、ばね指になる方は手や指を使うことが多いと思いますので、肘周りから緩めていくことが大切です。こちらの施術では肘から指先まで全て緩めることができますので、おすすめとなっています。
その施術を受けるとどう楽になるの?
まずは「鍼灸施術」ですが、前述した通り鍼灸には抗炎症作用、そして鎮痛作用があります。使いすぎで腫れていた腱鞘の炎症を抑えることができ、スムーズに動かすことができるようになります。また、それに伴った痛みに関しても抑えることができます。
さらに、指先だけではなく、指を動かすのに使う筋肉にも施術が可能ですので、そちらも合わせて緩めることができます。
次に「手の極み」です。こちらは肘から指先にかけての筋肉を緩めることができます。また、手首周りのストレッチも含まれておりますので、日頃から酷使してきた手首や指などをリラックスさせる効果が期待できます。
ばね指を軽減するために必要な施術頻度は?
まず、毎日手を酷使している方や痛みが強い方には、最初のうちは基本的に毎日ご来院いただくことをおすすめしております。その後、症状が軽減してきましたら、週に2〜3回を目安にご来院いただき、症状が緩和してきましたら週に1回と、症状に合わせてご来院頻度を少しずつ減らしていくことをおすすめしております。頻度に関しましては、症状によって異なりますので、ご来院された際にスタッフにご相談ください。
また、根本的な軽減を目指すのであれば、このペースを最低でも6ヶ月、10年後、20年後も痛みが出ないような身体を目指すのであれば、12〜18ヶ月必要になります。
ご来院をお待ちしております。