背中の痛み｜誉田南口整骨院

背中の痛みを訴える方には筋肉や骨格に問題がありますが、その根本的な原因は日常生活での姿勢によることが考えられます。猫背姿勢は健康に良い姿勢ではありません。

人間の最も負担の掛からない姿勢をご存知でしょうか？人間が負担を最も少なく感じるのは真っ直ぐな姿勢ではなく、首から腰にかけて「緩やかなS字」を描く姿勢です。このような姿勢を保つことが最も良いとされていますが、実際にこの姿勢を保っている人は少ないでしょう。姿勢の悪さが筋肉や骨格に大きな負担をかけ、それが痛みとして現れることがあります。

また、中には内臓疾患が原因で痛みを感じることもあります。内臓疾患でお悩みの方は、総合病院での受診をお勧めします。

前述したように、姿勢が丸くなることで背中の筋肉への負担が増し、筋肉が傷ついて痛みが生じることがあります。特に長時間の立ち仕事やデスクワークなどでは、姿勢が悪化しやすく、その結果背中に負担が蓄積されていきます。この蓄積が限界に達すると、急に背中の痛みが現れることがあり、「ギックリ背中」の原因となることがあります。そのため、長時間同じ姿勢を保つことが多い場合は、背中の痛みに注意が必要です。

レントゲンなどを実施し内臓疾患の疑いが低い場合、心因的なストレスや運動不足、ストレッチ不足が大きな原因の一つと考えられます。

ストレスが原因の場合、自律神経の乱れが起きている可能性があります。自律神経が乱れると交感神経（興奮状態にある）が優位になり、筋肉の緊張が強くなるため、硬さが強く出現します。

また、適度な運動も必要になります。身体を動かさなくなると筋力が低下し、筋力不足になることで筋肉が持っている血液を送り出す作用（筋ポンプ作用）も低下するため、身体中の血液循環が悪化します。そして、ストレッチを行わないことで老廃物が筋肉に溜まり、筋肉を硬直させる原因の一つとなります。

痛みが少しであれば放っておいてしまう方は多いと思います。ですが、背中の痛みは特に「ぎっくり背中」になる可能性が高いです。「ぎっくり腰」の方が知名度は高いかもしれませんが、ぎっくり腰との違いは、急激に痛みが現れる点は同じですが、単純に痛みが出る部位が異なることです。ぎっくり腰は腰部周辺ですが、ぎっくり背中は胸の裏当たりの背部に痛みが出ます。筋肉が傷つき炎症が起きている状態なので、同じ姿勢しか取れなかったり、ひどい場合は動けなくなることもあります。

このようになってしまう原因は、日々の不良姿勢の積み重ねで背中に負担がかかり、筋肉が限界を迎えるためです。放置すると仕事や日常生活に支障をきたすので、早めに整骨院などへ受診することをお勧めします。

当院では姿勢不良や硬くなった筋肉、自律神経に対する施術を行います。

姿勢不良には「矯正施術」「猫背改善施術」を行います。矯正は骨格にアプローチして骨格の歪みや姿勢を根本的に改善します。一方、猫背改善では筋肉に対してストレッチを行い柔軟性を高め、本来の正しい姿勢に近づけていきます。矯正施術が苦手な方やシニアの方には特に猫背改善をお勧めしています。

また、自律神経に対しては「全調整鍼」という鍼の施術を行います。まずは「腹診」という手法でお腹を押して原因となっている箇所を確認し、その結果に基づいて鍼を刺す場所を選定します。鍼は怖いイメージがありますが、注射針ほど太くなく、髪の毛くらいの細さのため、皆さんが思っているような痛みはほとんどありません。

このような施術では「頻度」と「期間」が重要な要素となります。

理想的な「頻度」は週に1〜2回です。身体が一度正しい状態に戻ったとしても、長くて1週間で元の不良な状態に戻ることがあるためです。

では、どのくらいの期間施術を行えば良いのでしょうか？
これは個人差がありますが、改善の過程は「変化」「症状安定」「根本的」の3つの段階に分かれます。「変化」までには通常3ヶ月程度、「症状安定」までには6ヶ月程度、そして「根本的」な改善には12〜18ヶ月程度の期間が目安とされています。

この「頻度」と「期間」をしっかりと維持し、継続的に施術を行うことが改善の鍵となります。