外反母趾
こんなお悩みはありませんか?
外反母趾のお悩みとして当院でよく聴くお悩みが5つほどあります。
靴を履いて歩くと痛みや不快感があり、靴を脱いでしまうと楽になる
ヒールやパンプスなど足の前側が細くなっている靴をよく履く、又は自分の足に合わない靴を履いてしまう
これまで無かったのに親指の付け根が擦れて痛い
最近運動する機会が減ってきてしまい、足の筋力が低下してきていることを感じる
親指が内側に入ってしまう角度が時が経つにつれて増加してしまった
などです。
また、この中にお悩みが無くても色々な症状があります。
外反母趾で知っておくべきこと
外反母趾に関して知っておくべきこととして3つあります。
1つ目は、放置して治るかどうかです。
症状が出ているにもかかわらず放置していると、変形が進行してしまいます。初期に施術を開始すれば保存療法のみで日常生活を快適に過ごすことが期待できますが、進行してしまうと手術が必要になることがあります。
2つ目は、重症度についてです。
正確にはレントゲン撮影を行い画像で外反母趾角を計測しますが、ある程度はご自宅でも確認できます。親指の内側に曲がっている角度を測ってみてください。20度未満が正常、20度から30度未満が軽症、30度から40度未満が中等症、40度以上が重症と分類されます。
3つ目は、治るかどうかという点です。
外反母趾は親指そのものの病気ではなく、引っ張ったり何かを挟んだりするだけでは改善が期待できません。重症度によりますが、ご自身がどの程度まで症状の軽減を目指すかを考えた上で、整骨院で施術を受けるか、整形外科で診察を受けるかを決めることが大切です。
症状の現れ方は?
外反母趾の症状の現れ方として、中高年の女性に多く見られるためハイヒールが原因だと思われがちですが、ハイヒールを履かない男性でも発症することがあります。また、毎日ハイヒールを履いていても外反母趾にならない女性もいます。さらに、扁平足が原因で発症することもあります。
人間の足裏には、緩衝作用や片足立ちで安定させるために「縦アーチ」と「横アーチ」が存在します。このアーチ構造は、足底筋膜という強靭な繊維束によって支えられています。歩きすぎや立ちすぎなどで、下腿三頭筋や足底筋に負担がかかると、アーチが徐々に崩れてしまいます。これが「扁平足」と呼ばれる状態です。扁平足になると、親指にねじれの力が強くかかるため、外反母趾になりやすいと言われています。
その他の原因は?
生まれつきの足の形である遺伝的要因と生活習慣が組み合わさることによって、外反母趾の症状が起こることがあります。
足には3つの形があります。人差し指が長い「ギリシャ型」、親指が長い「エジプト型」、指の長さが揃っている「スクエア型」です。この中でも特に注意が必要なのは「エジプト型」です。エジプト型は親指にかかる負担が大きく、ねじれの力が持続することによって発症しやすいとされています。
また、発症しやすい生活習慣については、主に靴を履くこと以外で報告されておらず、特定のスポーツをしているからといって発症するという報告もありません。ただし、踵の高い靴や幅の狭い靴を履くことによって外反母趾になりやすいとの報告があります。
外反母趾を放置するとどうなる?
前述の通り、外反母趾は放っておいても治るものではありません。
変形が進むと、最悪の場合、手術をしなければならなくなることがあります。また、重症度によって症状の程度が異なるため、軽症の場合は歩行や立ち時間が長くなることにより、下腿三頭筋や足底筋に負担がかかってしまいます。このため、これらに対してアプローチを行い、筋肉を弛緩させ、さらに足底筋の筋力を向上させる保存療法によって徐々に軽減が期待できる可能性があります。
重症の場合は変形がかなり強くなってしまっているため、手術を検討しなければならない状態になります。
当院の施術方法について
当院では外反母趾やその原因となりやすい扁平足に対しての施術法をご提供しています。それは『血流改善(足の極み)』という施術です。
まず、下腿三頭筋である「ふくらはぎ」は第二の心臓と言われています。ふくらはぎにある血管はポンプ作用により、下から上へと血液を送っているため、ふくらはぎの緊張が強くなるとポンプ作用が弱くなり、血液循環も悪くなります。血液循環が悪くなると、筋緊張も強くなってしまいます。このため、ふくらはぎの硬さと血液循環を軽減させることによって、扁平足や外反母趾へのアプローチが可能になります。
改善していく上でのポイント
症状を軽減させるには、施術頻度と施術期間が重要になってきます。
施術後には変化が見られますが、1週間が経過すると元の状態に戻ってしまい、その後再度症状が出てしまうことがあります。そのため、一番の理想的な頻度は1週間に1回以上です。
この頻度で施術を受けると、約3ヶ月で痛みが軽減してきたと感じる「変化」を実感でき、6ヶ月で痛みがない状態となる「安定」を目指せます。そして、12ヶ月から18ヶ月で安定した状態が身体に定着し、再度症状が出にくい身体を作る「根本的」な軽減が期待できます。
もちろん、1週間に1回以上の施術が難しい方もいらっしゃいます。その場合、1ヶ月に2回や3回程度の来院でも構いません。ただ、この頻度が少なくなると、施術期間が長期的になる可能性があります。最短で軽減を望む方は、少しでも身体のために時間を使っていただき、理想の頻度で施術を受けていきましょう。