脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症とは?
そもそも脊柱管とは、椎骨(背骨)が縦に連なることで形成されるトンネル状の穴のことを指します。脊柱管の中には、脳から延びる脊髄神経が通っています。脊柱管狭窄症は、何らかの原因で脊柱管が狭くなり、脊髄神経が圧迫されて症状が表れる疾患です。
具体的には、神経の背中側にある黄色靱帯が厚くなったり、椎体(背骨)の間にある緩衝材である椎間板が飛び出したり(ヘルニア)、あるいは骨自体が変形したり、上下の椎体(背骨)が前後左右にずれたりするなど、さまざまな原因が考えられます。
脊柱管狭窄症の根本原因は?
全員がこれに当てはまるというわけではありませんが、最も多い要因として、腰を使う作業の繰り返しや肥満によって腰椎に負荷がかかり黄色靭帯が厚くなり神経が圧迫されるというパターンがあります。このような日常的な動作や肥満が原因なのは少し意外かもしれません。しかし、今や多くの人を悩ませている脊柱管狭窄症は、国内で数百万人、高齢者に限ると10人に1人という高い割合でこの病気と闘っている患者がいることは事実ですので、こういった原因があることも頷けます。
また、特に50代以上に多く見られることについて、椎骨や椎間板の変形はおもに加齢による変性が原因のことが多いというのも関係があるそうです。
こんなお悩みはありませんか?
ここまで見てきて、「もしかしたら自分も脊柱管狭窄症なのかもしれない…」と思ったそこのあなた。今までにこんな症状はありませんでしたか?
長く歩き続けることができない(腰を曲げて休むと回復し、また歩けるようになる)
立っているとき、もしくは歩いているときに臀部から下肢にかけてのしびれや痛みが出る
最近箸をよく落とす、ペンを持って字が書きにくい、ボタンが掛けにくいなど手先の運動が不自由
足に力が入らず歩きにくい、ふらつく、階段が上り下りしづらい
脊柱管狭窄症 に対する当院の考え
脊柱管狭窄症は脊髄神経の圧迫が原因なため、基本的には手術をすることでしか治りません。ただし、筋肉の硬さが原因のものだったり、姿勢の悪さが原因となっている場合は、それぞれ原因となっているものを解消することで症状が軽減することがあります。
具体的には、硬くなった筋肉にアプローチするため、温熱療法や手技療法などによって筋肉を緩めたり、鍼施術やストレッチなどによってより効果的に筋肉へアプローチし、より痛みが軽減する身体づくりをサポートしていきます。
筋肉性の症状の場合、施術だけで痛みが大幅に軽減することもあります。是非一度ご相談ください。
脊柱管狭窄症 はなぜ起こるのか?
先に述べたように、脊柱管狭窄症は何らかの原因によって脊柱管が狭くなり、脊髄神経が圧迫されることで症状が現れる疾患です。その原因は、神経の背面に位置する黄色靭帯の厚みが増したり、椎体(背骨)の間にある椎間板が突出してヘルニアになったり、または骨自体の変形や上下の椎体が前後左右に移動することなど、さまざまです。
これらの問題は、日常的な動作の中で、腰を曲げたり物を持ったり、前かがみの姿勢を維持したりすることで簡単に引き起こされるため、注意が必要です。
脊柱管狭窄症 を放っておくとどうなるのか?
脊柱管狭窄症は放置すると痛みやしびれが悪化するばかりでなく、治すのに手術が必要になる場合もあります。姿勢によらず足にしびれが出るようになったり、横向きで体を丸めないと寝られなくなったり、排尿や排便に障害が生じるなど、危険な症状を起こしてしまう恐れがあります。さらに症状が長引くと、治癒が難しくなるだけでなく手術後も痛みやしびれが取れないことがあります。
初期の段階であれば適切な施術で症状が軽減することが期待できるので、症状が悪化する前に適切な施術を受けることが重要です。
脊柱管狭窄症 に効果的な当院の施術メニューは?
脊柱管狭窄症を根本的に解決するには、手術が最も有効です。しかし、狭窄部位周辺の筋肉の硬さが原因の場合、周囲の筋肉をほぐすことで症状の軽減が期待されます。遠赤外線による温熱施術や電気施術(EMS)、鍼施術やストレッチも筋肉にアプローチするのに効果が期待できます。
痛みが軽減されない場合は、コルセットやサポーターを使用して姿勢を整え、血行改善や鎮痛薬、筋肉弛緩剤などの施術も検討されます。このような状況を避けるためにも、足のしびれなどの症状があればできるだけ早めに病院や接骨院にご相談ください。
その施術を受けるとどう楽になるの?
硬くなっている筋肉に対しては、温熱施術、電気施術(EMS)、鍼施術などが効果が期待できます。これらの施術によって、血行が改善され、硬くなった筋肉が柔軟性を取り戻しやすくなり、老廃物も流れやすくなります。その結果、痛みが軽減が期待されます。
ただし、症状が進行すると手術が必要な場合もありますので、やはり早期発見、早期治療をしていただくのが一番と考えております。
脊柱管狭窄症 を軽減するために必要な施術頻度は?
痛みを軽減する目的で週に2〜3回の来院が必要です。施術後の効果は通常2〜3日持続し、この効果を維持するには週に2〜3回の来院が適切です。週1回以下の頻度では、筋肉が元の状態に戻る可能性が高いため、できるだけ上記のペースでの来院をお勧めしています。