足関節捻挫
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足関節捻挫とは、外くるぶしから足の骨に着いている3つの靭帯(前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯)や、内くるぶしから足の骨に着いている(三角靭帯)に対して急激に圧力が加わり、起こる怪我のことです。
症状としては、炎症の5徴(発赤・熱感・腫脹・疼痛・機能障害)が起こります。
①組織に急性炎症が起こると、毛細血管は拡張し、局所の血流が増加します(発赤・熱感)
②拡張した血管からは血液成分の滲出か起こり、組織にむくみが起こります(腫脹)
③むくみが起こると組織が圧迫されてしまい、刺激により、痛みが起こります(疼痛)また、捻挫をたくさんしてしまうと癖がついてしまいます。
捻挫しやすい足首になってしまうので要注意です。 -
足関節捻挫に対する当院の考え
当院の足関節捻挫に対する考えとしては、捻挫は体の歪みが原因で起こることが多いということです。
体の歪みは骨盤だけではありません、大体の方は足から首まで歪むことが多いのです。
例えば、足がゆがんでしまうと体重のかけ方が外側重心(いわゆるO脚状態)になってしまい、内反捻挫(前距腓靭帯・踵腓靭帯・後距腓靭帯の損傷)が起こりやすくなってしまいます。そのため、当院では矯正施術を行い、歪みを整えることを主に施術として行っています。
捻挫を起こす方の多くは足首が内側に向いてしまっているため、走行中やジャンプの着地の際に内側に足をひねってしまうことが多いです。
ですので、足首を外反に矯正をすることで内側に捻りにくくします。 -
足関節捻挫を放っておくとどうなるのか
捻挫を放っておいてしまうと主に三つのリスクがつきまとってしまいます。
一つ目は、捻挫を起こしたときの治りが遅くなってしまいます。
捻挫は歩けなくなるほどの痛みを感じることがなく、多くの場合腫れが小さかったり内出血も起こりづらいです。
そのため特に施術をせず普段通り生活してしまう人がほとんどになります。部位によっては痛みを感じづらいこともあるため、実際は靭帯が大きく切れていることもあります。二つ目は、捻挫を繰り返してしまいます。
適切な処置をしないで捻挫を放置すると、靭帯が引き伸ばされた状態で修復ができなくなります。三つ目は、手術適応になります。
捻挫を繰り返してしまうと関節の軟骨がすり減ってしまったり、伸びたまま緩んだ靭帯が切れてしまうことがあります。
切れてしまったら自然治癒させるのが難しいため手術で縫い合わせる必要があります。 -
足関節捻挫の改善方法
一般的な足関節捻挫の改善方法はいくつかあります。
捻挫を起こした直後の応急処置としてあげられるものとして、RICE処置というものが有名かと思われます。RICE処置とは①R=REST(安静)②I=ICE(冷却)③C=COMPRESSION(圧迫)④E=ELEVATION(挙上)があります。
急性期(捻挫後約2~3日)では、捻挫を起こした直後の為、腫れや痛みが強い時期であり、患部が炎症を起こしている状態です。そのため、氷や冷水などで冷やします。冷やすことで血管が収縮し、血液の流れが緩やかになり、内出血や炎症を抑えることができます。
慢性期(捻挫後約4~7日)では、捻挫をしてしばらく経っている為、腫れや痛みが落ち着いたころで炎症は治まっている状態です。そのため、入浴や足浴などで患部を温めます。温めることで血管が広がって血液の循環がよくなるため、内出血の吸収を早め、腫れが引きやすくなり、腫れが引くことによって痛みを和らげる効果もあります。 -
足関節捻挫の改善に効果的な当院の施術メニューは?
足関節捻挫の改善に効果的な当院の施術メニューでは電気施術(インテレクト・パルス波)と全身矯正があります。
電気施術に関しては急性期に効果的で、特にインテレクト施術がオススメです。
インテレクトとは、超音波と低周波を組み合わせた複合型電気施術器です。急性期の捻挫に対しても積極的に使用でき、細胞レベルに強い影響を与え、創傷や腱損傷の治癒を促すことができます。
全身矯正では、歪みを整え捻挫をしやすい状態から捻挫が起こりにくいお体へ施術していきます。 -
その施術を受けるとどう楽になるのか
電気施術は超音波と低周波を組み合わせたものになっているため、捻挫に対して細胞から強い刺激を与えることで創傷している部分や腱損傷に効果があるため治癒を促すことができるため痛みが落ち着いたりします。
矯正施術は捻挫が起こしやすいのは足首の歪みが原因であるため、内側に向いてしまっている足首の歪みを取り除くことにより正しい位置に戻して捻挫が起こりにくくなります。 -
軽減するための施術頻度はどのくらいか
施術の頻度としては痛みがあるうちはあまり間隔を空けずに施術することが大切になってきます。できれば初めは1日おきにでもご来院されるのがベストです。
捻挫は放っておいてしまうと、足首の靭帯が緩んでしまうため何度も繰り返し起こることが多いです。
ですので、初めのうちはあまり足に負担をかけないように私生活もすごくことが大切です。